自民 大野泰正参院議員の関係先捜索 政治資金問題 東京地検
2023年12月28日 18時03分
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は28日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派からおよそ5000万円のキックバックを受けていたとみられる大野泰正 参議院議員の議員会館の事務所など、関係先を捜索しました。
議員側への強制捜査は2日連続となり、特捜部は詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられます。
自民 大野泰正参院議員の関係先 約7時間半にわたり捜索
捜索を受けたのは東京・千代田区の参議院議員会館にある自民党の大野泰正参議院議員の事務所と議員宿舎で、議員会館の事務所には午前10時すぎに東京地検特捜部の係官数人が入りおよそ7時間半にわたって捜索しました。
自民党の安倍派「清和政策研究会」では、所属議員がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックし、その分を派閥の政治資金収支報告書にパーティーの収入として記載しない運用が組織的に行われた疑いがあり、特捜部は今月19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派の事務所を捜索したほか、27日は安倍派から4000万円を超えるキックバックを受けていたとみられる池田佳隆衆議院議員の事務所などを捜索しました。
関係者によりますと、安倍派では大半の所属議員側にパーティー収入の一部がキックバックされていましたが、大野議員側は去年までの5年間でおよそ5000万円のキックバックを受け、議員側の政治団体が収支報告書に収入として記載していない疑いがあるということです。
大野議員は今月11日、国会内で記者団の取材に応じ「政治不信を生み、心配をかけていることは大変申し訳なく思う。捜査が進んでいる段階で、しっかりと精査している状況であることを理解してもらいたい。しかるべき時期が来たら説明責任を果たしたい」と述べていました。
大野議員は参議院岐阜選挙区選出で当選2回。
自民党の副総裁や衆議院議長を務めた大野伴睦氏の孫で、2016年8月から翌年8月まで国土交通政務官を務めました。
関係者によりますと大野議員はすでに特捜部の任意の事情聴取を受けているということです。
議員側への強制捜査は2日連続となり、特捜部は捜索で押収した資料を分析するなどして、議員側の認識など詳しい経緯について実態解明を進めるものとみられます。
【以下サイトで】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231228/k1001430216...
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