◇人生を取り戻す携帯電話
スマホ疲れが深刻化する中、人間らしい生き方を見直したい人たちの中でシンプルな機能の携帯電話がジワジワと人気を集めています。
Light社の『Light Phone II』もそんなシンプル電話のひとつ。最近では、特別なときに使うサブ機としてではなく、メイン電話にする人も増えているみたいなんです。
「Light Phone」とは、2018年にクラウドファンディングサービスIndiegogoで支援者を募り商品化に至った電話です。
電話をかけることに特化したアイテムで、電話帳の登録人数が9人のみといった制限があったにも関わらず
5万人もの人がウェイティングリストだったという伝説を持っています。
しかし、このコンセプトでは、サブ機にはなれてもメイン機にはなれなかったんですよね。
そこで、『Light Phone II』はスマホから永久に離れられる電話をコンセプトに掲げたまま現代の生活に必要とされる機能を加えた電話としてアップデートされました。
搭載されている機能は以下の通り。
・通話機能
・電話帳
・テキストメッセージ
・カスタマイズメニュー(アラーム、電卓、方向、音楽プレイヤー、ノート/音声メモ、カレンダー、ポッドキャスト)
・ウェブサイトダッシュボード
・ヘッドホンジャック
・ブルートゥース
・ホットスポット
バッテリ容量は500mAhですが、消費電力が少ないために待受時間は5日間です。
◇テクノロジーと程よい距離感で
今の時代、常に繋がれるのは当たり前とされています。確かに、電話やテキストメッセージはないと困るでしょう。
しかし、SNSは本当に必要なのでしょうか。
私はつい最近までショート動画を見たことがありませんでしたが、YouTubeのものを再生してみたら中毒性の高さに驚き、恐怖を覚えました。
次々と表示され、あっという間に1時間くらいすぎてしまう。よほど強い意志がない限りやめられません。
「その時間で読書や映画鑑賞をすればよかった」
きっとこういう人は少なくないはず。だから『Light Phone II』のような、今の生活に即したシンプルな電話が必要とされているんです。
◇スマホからの解放を象徴するアイテム
『Light Phone II』は白黒表示の電子ペーパーを採用。『Kindle』デバイスを電話として使っている感覚です。
あの反応の遅さが電話だったら、ちょっとイライラしてしまいそう。使用時間は確実に短くなるでしょう。
そもそも機能も少なく、いじる楽しみも感じられないので、必然的に本や音楽に意識が集中しそうです。
『Light Phone II』のお値段は、$299と機能の割に安価ではありません。支払いはドル換算なので日本円にすると4万円を超えます(今ならホリデーセールで20%オフのクーポンが得られます)。
でも、私はとっても欲しい。映画『マトリックス』で人間に繋がれたケーブルを外して機械のコントロールを逃れた人々のように、
私もスマホから解放されて自分の人生を取り戻したい。
『Light Phone II』って、そんなスマホからの解放を象徴するアイテム のように感じるんですよね。
動画
https://youtu.be/h81bLY3wQI...
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