右利きか、左利きか、「利き手」はどう決まるのでしょうか。
両親が右利きでも子どもが左利きだったり、子どもの頃に矯正されて左利きから右利きになったりと、利き手にはさまざまなパターンがあります。
わかっていることを解説します。
Q. 「利き手はどうやって決まるのでしょうか? 私の家族は兄だけ左利きです。生まれつきの脳のつくりと関係があるのでしょうか?」
A. 利き手と脳の関係は不明ですが、右利きが多いのは社会的な要素も大きそうです。
利き手と脳の関係が議論されることがありますが、実はまだ真偽は不明です。
字は左手で書くが、箸やハサミは右手で使うという人もいます。
野球で左投げのピッチャーでも、普段の生活はすべて右手中心だという人もいます。
そもそも「利き手」という考え方自体に、少し問題があると筆者は考えています。
あなたはリンゴをむくときにどちらの手を使いますか? 多くの人が包丁を右手に持って「右手」と答えるかもしれません。
しかし、右手に包丁を持っていたとしても、実際にリンゴをむくときには実は包丁は固定していて、ほとんど動かさないはずです。
上手にむくためには、リンゴを持っている左手の方を巧みに回転させながら、包丁に押しあてる技術の方が重要です。
ですから、包丁を右手に持っていても、実は「左手」でリンゴをむいているとも言えます。(中略)
ほとんどの幼児は、最初から決まった利き手はなく、生まれた時点では「両利き」だと言われています。
どちらか一方の手で何かしなければならないとき、何となく「やりやすい」と感じた方を自然とよく使うようになり、利き手になっていくようです。
とくにハサミなどは、右手で使うことを前提に作られている市販品がほとんどですので、ハサミを使うときにはおのずと右手を使う必要が出てきます。
多くの文字も左から右に書くというルールがあるため、右手に慣れていた方が楽です。
多くの親は「右手が使えないと将来困るだろう」と考えて、小さい頃から右手にクレヨンやスプーンを持たせたり、
子どもが左手をよく使っていても矯正されるように促すため、結果的に右手を使う人が多くなるのだろうと思われます。
https://allabout.co.jp/gm/gc/499613...
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