地元歓喜　MLB大谷翔平選手、史上初「2年ぶり2度目の満票MVP」

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】米大リーグのエンゼルスで今季プレーした大谷翔平選手（２９）が、またも金字塔を打ち立てた。
全米野球記者協会に所属する記者３０人全員の１位票を独占。１９３１年の投票開始以来初めて２度目の満票を獲得し、最優秀選手（ＭＶＰ）に選出された。
今季も投打の二刀流で、メディアや名選手らに強烈な印象を植え付けた。

　６年目のレギュラーシーズンを終えても、大谷選手はグラウンド外で存在感を放っていた。
１０月のプレーオフ期間中は、試合に出ていない大谷選手がテレビ中継のＣＭに何度も登場。スポーツ用品メーカーのニューバランス社の広告塔として笑顔を振りまいた。

　米芸能誌ピープル（電子版）は今月、世界中の男性アスリートの中から「最もセクシーな２１人」を選出。
サッカーのリオネル・メッシ選手（３６）らスーパースターが居並ぶ中、大リーグから選ばれた３人のうちの１人が大谷選手だった。

　ロサンゼルス近郊の書店には、大谷選手関連の書籍や表紙を飾った野球雑誌が並んでいる。
これまでの歩みを紹介した「ＳＨＯＨＥＩ　ＯＨＴＡＮＩ」を刊行したジェイ・パリスさん（６５）は、大谷選手のとりこになった一人だ。
アメリカンフットボールに関する著書のあるパリスさんは、１年目だった２０１８年のキャンプで大谷選手を見て衝撃を受けた。
パワーとスピードにあふれ、その後も二刀流に懐疑的な論調を圧巻のプレーで振り払った。「自分ができることに制限を設けない。それが彼の魅力だ」と力を込める。

　地元紙ロサンゼルス・タイムズのエンゼルス担当サラ・バレンズエラ記者は、歴史的活躍を目の当たりにしてきた。
「ショーヘイは優れた選手ではなく、一生に一度の存在。まるで壮大なショーのようだ」と話す。

　名門ヤンキースで主将を務め、一時代を築いたデレク・ジーターさん（４９）も賛辞を惜しまない。
「彼は最高だ。攻撃面でやっていることと、マウンドでやっていることを見れば、２人の選手が１人になったようなもの。見ていて、とても楽しい」。
投手で１０勝を挙げながら、４４本塁打を放って本塁打王となった活躍は、ファンだけでなくスポーツに詳しい人たちの心もつかみ、満票ＭＶＰにふさわしいシーズンとなった。

https://www.yomiuri.co.jp/sports/mlb/20231117-OYT1T50101...

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やられてもいい。

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