●登場する部族
チン族
コカン族…18世紀に中国から落ち延びた軍家ヤン一族をルーツとする。ミャンマー人口の約0.1%を占める【独自の民族国家樹立を志向】
カチン族…ヒスイ(硬玉、本翡翠、ジェダイト)の世界有数の産地を根城とする
カレンニ族
ワ族…洗練された近代兵器で武装。中立の裏でせっせと反体制派に武器供給、バックに中国【独自の民族国家樹立を志向】
カレン族
ラカイン族…アラカン軍の設立に貢献
パラウン(タアン)族…人里離れた丘の上の村で暮らす【独自の民族国家樹立を志向】
●登場する武装勢力
軍事政権の国軍…戦国時代末期の足利将軍家状態。崩壊秒読み
国民統一政府(NUG)…選挙で選ばれクーデターで退陣させられたアウンサンスーチー率いる国民民主同盟(NLD)の議員が設立
国民防衛隊(PDF)…親NUG派の民兵組織
同胞同盟↓
・アラカン軍…シャン州最強だが不気味な沈黙
・ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)…コカン族による反乱軍【独自の民族国家樹立を志向】
・タアン民族解放軍(TNLA)…パラウン州解放戦線の軍事部門【独自の民族国家樹立を志向】
●経緯
ミャンマー北部のラウッカインという都市に何千人もの中国人が働く詐欺センター街があり、年間数千億円を荒稼ぎ、もちろん詐欺のターゲットは中国本土、そこでは人身売買の被害者が残忍な扱いを受けている…こんな話題で中国国内が持ちきりに。
事態収拾に動いた中国政府がミャンマーの軍事政権に対して詐欺センターの取り締まりを要請するも、軍事政権に完全無視される。それもそのはず、詐欺センターの運営者は軍事政権の関係者。世界有数の宝石と麻薬の産地であるミャンマーの軍部は軍とは名ばかりの実質マフィアなのだ。ならばと中国、反政府勢力を取り込んでラウッカインを包囲させ、中国人詐欺犯4000人の逮捕・強制送還に成功。だが人身売買の被害者たちは見張りによって大勢が殺害されてしまう。被害者救出に失敗した中国当局は国内でメンツ丸潰れに。この「落とし前」をつけるべく…いろいろあって…ミャンマーの軍事政権は反乱軍に押し込まれてアッという間に虫の息。
しかし中国の不興を買った軍事政権が倒れたところで、それを倒した反乱軍は方向性がバラッバラでどうせ3秒で空中分解。ミャンマーの戦国乱世はまだまだ続くよ!
BBC
https://www.bbc.com/japanese/6736681... 【外務省】ミャンマー・シャン州北部の戦闘状況に関する注意喚起
2023年11月08日
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2023C056.htm...
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