◇マナーが向上しない根本的な理由
10月になり、連休明けの韓国は一気に気温が下がった。韓国では本来、旧暦の8月15日が「秋夕(チュソク)」と呼ばれる一番大きな名節だった。
家族みんなが集まって祭事をする日で、ソウルに住んでいる人が一斉に田舎に帰る民族大移動の日でもある。
この6連休中に筆者が韓国人たちのSNSで見たものは、もはや「安定の」と言えよう、日本旅行に行く姿だった。
もう今さら驚くことはない。その中でも筆者が注目したのは、韓国人たちの日本旅行中の感想である。
「日本の道は違法駐車もなく、ゴミ一つ落ちていない。夜の新宿歌舞伎町も道がキレイだ」
「韓国も先進国になったのに、なんでマナーは良くならないのか、日本を見習うべきだ」
このたぐいの感想を連休中に何十回見ただろうか。そして「どうしたら韓国人のマナーが向上するのか」という議論が始まるのだが、筆者が見る限り正解は見当たらない。
正解は単純明快で、「私がごみを捨てなければいい」のだ。チャレンジャーな筆者はSNSで韓国人たちに正解をぶつけてみた。
すると、日本に住む韓国人が面白いことを書きこんできた。
「日本人は自分のゴミは自分で持ち帰ればいいと思うけれど、韓国人は『私はポイ捨てしたくないけどゴミ箱がないのだから、どうしようもないじゃないか』と考える」と言うのだ。
思わず笑ってしまった。基本的に考え方が違うのだから仕方がない。
韓国人はとりあえず自分が一番エライので、「まわりが自分に合わせてくれるべき、すべてにおいて」という世界観で生きているのだ。
嘘でもなければ、盛っている話でもない。フツーに韓国ドラマを見ても、バラエティー番組を見てもそれは垣間見える。そのお互いの世界観がぶつかるので韓国人の喧嘩は激しい。
こういった「なぜ韓国人はこうなのか」という疑問を、最近は韓国人が考え始めているが、その主語は「私たち(we)」ではなく、「私以外の韓国人(they)」である。
韓国の問題は、「自分以外の韓国人」が改めなければならない問題だと、ほとんどの韓国人が考えているから前進しないのだ。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/7735...
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