不良グループ「怒羅権」の創設メンバーの男が強盗事件を指示していたとして逮捕されました。男は怒羅権を脱退し、10年以上前から受刑者などの更正を支援する活動を行っていました。
■「怒羅権」創設メンバーを逮捕
受刑者や出所者らを更生支援する活動を行っていたはずの汪楠容疑者。汪容疑者は不良集団「怒羅権」の創設メンバーでした。
「怒羅権」創設メンバー 汪楠容疑者:「結構、ヤクザとの抗争事件が多かった。銃撃の現場にもいたし…」
10日、受刑者や出所者を更生支援するNPO法人の運営に関わっていた汪容疑者が強盗傷害事件を指示していたとして逮捕されました。一体、何があったのでしょうか。
今年3月、東京・豊島区のマンションにガス業者を装った男たちが押し入り、中国人男性にけがをさせて現金100万円などを奪いました。これまでに4人が起訴され、他にもモンゴル人3人が犯行に関わっているとみられます。警視庁によりますと、汪容疑者は現場に行かずに指示を出していたということです。
■「怒羅権(ドラゴン)」 実態とは
汪容疑者は不良集団「怒羅権」の創設メンバー。「怒羅権」は1980年代に中国残留孤児2世、3世たちを中心にして結成された暴走族グループです。以前、怒羅権の創設についてこう話していました。
「怒羅権」創設メンバー 汪楠容疑者:「中国人だというのでいじめにあって、学校の外ではヤンキーが襲撃してくることがあるから、それに対抗するために集団下校していて、その男のグループが『怒羅権』の創立メンバーになった。初めは助け合いとかいじめに抵抗するだけだったが、だんだん非行少年になっちゃった。暴走族とかマフィアの団体を作ろうとしたわけではない」
汪容疑者は2000年に詐欺事件で逮捕され、13年の実刑判決を受けました。出所後、怒羅権を脱退して2015年にNPO法人を立ち上げ、受刑者や出所者の更生を支援する活動を行っていました。
「怒羅権」創設メンバー 汪楠容疑者:「今、よく『立派な活動していますね』とか言われますけど、その気はなくて、今からでも遅くないから、なりたい自分、したい生き方を見つけたいと思って。それから、今の受刑者に本を送る活動を始めた」
強盗傷害事件の1カ月後には更生支援団体について、こんな夢を語っていました。
汪容疑者の更生支援団体のSNSから:「ワンさんの夢は?と聞かれることがありますが、事務スペースがあって、常勤スタッフも居ての団体にしたいですね」
警視庁によりますと、汪容疑者は「私には全く関係のないことです」と容疑を否認しています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/00031924...
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