自民を離党した秋本真利議員を事情聴取 賄賂を受領

秋本真利・衆院議員を任意で事情聴取、日本風力開発から賄賂か…東京地検特捜部
2023/08/26 01:28

　洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、東京地検特捜部が、秋本 真利まさとし ・衆院議員（４８）（自民党を離党）を収賄容疑で任意で事情聴取したことが関係者の話でわかった。特捜部は、秋本議員が「日本風力開発」の事業参入を後押しするような国会質問を行った見返りとして賄賂を受けとったとの見方を強めており、秋本議員の刑事責任を本格的に追及する方針だ。

　特捜部は今月４日、秋本議員の自宅や議員会館の事務所などを同容疑で捜索。先月から特捜部の事情聴取を受けている同社の塚脇正幸社長（６４）は、当初は賄賂の提供を否定していたが、現在は秋本議員への贈賄を認める供述をしている。関係者によると、特捜部は秋本議員に対し、受領した資金の認識を確認したとみられる。

　秋本議員はこれまで周囲に、「国会質問は頼まれてしたわけではない」「馬主組合への支出がなぜ賄賂になるかわからない」などと話しているという。

　一方、塚脇社長は、秋本議員が２０１９年７月に日本中央競馬会で個人馬主に登録する際、秋本議員が「保有資産７５００万円以上」との要件をクリアするため、約３０００万円を一時的に秋本議員に提供。２１年秋には秋本議員らと馬主組合を設立し、同年１０月～今年６月、計約３０００万円を同組合に支出、うち約１０００万円は２２年１０月に現金で秋本議員に提供したとされる。

　刑法の収賄罪は公務員がその職務に関して賄賂を受け取った場合に成立するが、特捜部は国会質問を秋本議員の職務権限と捉え、資金提供が賄賂にあたるとみて捜査している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230826-OYT1T50106...

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