https://twitter.com/tonishi0610/status/15794042192... 西智弘@川崎医師
@tonishi0610
10月10日
少し経過を見ていれば治るかとも思ったが、症状は悪くなるばかり。
ついには
「私はうつ病だと思うから精神科に連れていってほしい」
と言い始めた。
医師の僕から見て、うつ病とは思えなかったが、まずは娘の話をしっかり聞かなくては、と思った。
学校に馴染めなくて、適応障害になっているのか?と聞いてみたけど、そういう様子はなかった。
むしろ、「行きたくて仕方がないのに、行けなくて苦しい」と泣いていた。
精神科を探したが、
「15歳以下は児童精神科を専門にしているところじゃないと」
「初診の予約は数か月先です」
などと言われた。
とにかく早く、娘と向き合ってくれる医者を探さないと、と考え家庭医の先生に連れていってみた。
そこでは1時間近く話を聞いてもらえた。
そして「うつ病ではないと思う」と、その医師は言った。娘も納得したようだった。
ただ「まずは、眠れるように」と睡眠薬をもらったが、症状は改善しなかった。
いくら検査をしても何も異常は見つからない。
「コロナ(ワクチン)の後遺症かもしれない」
ちらりと脳裏に浮かんだ。
しかしすぐに、「そんなはずはない、他に原因があるはずだ」と打ち消した。
それでも、原因不明の体調不良は、親としても見ていて苦しかった。
僕まで仕事が手につかなくなった。
そんなとき、症状が悪化するのに周期性があることに気づいた。
いつも具合が悪そうにしているのだが、3~4週ごとに特に体調の悪い1週間がある。
「もしかしたら、生理周期と関係しているのではないか?」
と尋ねてみたらビンゴだった。
さっそく婦人科を受診し、ホルモン剤を処方してもらった。
すると、内服を開始して1か月くらいでめきめきと元気になりはじめた。
頭痛も腹痛も軽くなり、食欲も出始めた。笑顔が増えて快活になり、学校にも毎日行けるようになった。
そして半年たった今は、昔と変わらない元気さで中学に通っている。
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