自民党への揺さぶりか、それとも思わず本音が漏れたのか。
公明党の山口那津男代表(70)が、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する時期について、「直近に迫った海水浴シーズンは避けた方が良い」と発言したことに対し、永田町で「最悪のタイミング」などと波紋が広がっている。
福島原発の処理水放出をめぐっては、4~7日に来日するIAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長(62)が、岸田文雄首相(65)と面談する際、
放出計画に関する評価を盛り込んだIAEAの包括報告書を説明する見通し。
政府、東電はこのタイミングで「夏ごろの放出開始」の方針を改めてIAEAに示し、“お墨付き”を得たい考え──とみられている。
ところが、山口代表が「避けた方が良い」と発言したため、処理水の海洋放出計画に強く反対している宮城や福島、茨城などの漁業関係者らから、
《ほら、やっぱり危ういじゃないか》《海水浴シーズンがダメで、他のシーズンならOKというのは理屈に合わない。すべてのシーズンがダメということだ》
などと、再び怒りの声がネット上で拡散しているのだ。
そもそも、政府や東電は2015年に福島県漁業協同組合連合会に「関係者の理解なしには、いかなる処分もしない」と文書で回答。
現時点で関係者の理解は得られておらず、本来は「海水浴シーズンはダメ」という山口代表の発言の有無に関係なく、海洋放出そのもが認められていないはず。
にもかかわらず、政府、東電は、半ば強引に海洋放出の計画を進めてきたわけだ。
ところが今回、政府、東電の「夏ごろの放出開始」について、「与党」である公明党の山口代表が“待った”を掛けるような発言をしたことで、海洋放出そのものについても見直しを迫られる事態になりかねなくなってきた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35f4ee5f7bd76de93f8b2...
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