「“撃て”の号令がないと撃てない」元自衛官が射撃訓練を解説 自衛隊射撃場で銃発射…2人が死亡 “自衛官候補生”を逮捕
Q.基本射撃場の中では、どのような銃を使って訓練をするのでしょうか?
「ミリタリーワークス」木村裕一代表:
私が手に持っているのは模型の銃ですが、おそらく使われているのは「89式」の小銃だと思います。特徴としては安全装置が付いていることと、「連射」と「単発」のいずれもできることです。これには3発しか出ないという装置が付いています。1つ前の「64式」にはそのような装置が付いていません。陸上自衛隊の全隊員が持っている基本的な装備の一つです。射撃の時は安全装置がかかっています。基本射撃の教育なので、基本的には単発で打つのだと思います。銃のレバーには、単発を示す「タ」、連射を示す「レ」、3発制限を示す「3」と書かれていて、レバーを動かして操作します
Q.訓練をするときは実際に何発を銃に入れるものなのでしょうか?
「ミリタリーワークス」木村裕一代表:
いろいろ場合はありますが、基本教育ではおそらく5発か9発しか入れないと思います。すぐ横に監視員がいて銃についているレバーを見ているので、もし連射を示す「レ」や3発の発射を示す「3」という部分にレバーをかけて、その上で引き金に指をかけると監視員に止められると思います
最前列に銃を的に向けて撃つ射手が5人並び、奥にある的に向けて銃を発射する訓練を行う。
射手の横と後ろに教育係の自衛隊員がいて、隣には薬莢を回収する役割も担う教育係がいるということだ。
今回、日野基本射撃場の教育訓練で撃たれた自衛隊員は、教育係だった。
Q.当時、どこに誰がどう立っていたかについては、まだわかっていませんが、どのような状況で銃が発射されたと思いますか?
「ミリタリーワークス」木村裕一代表:
基本的には撃てという号令がかからない場合、レバーを切り替えることができないし、切り替えようとした場合に監視員に止められると思うので、号令係が撃てと号令をかけた後に撃っていると思います
Q.訓練を支える体制としては整えられていると思いますが、どう思われますか?
「ミリタリーワークス」木村裕一代表:
いきなり横や後ろに銃口を向けて撃ちだすという想定はしていないと思います
Q.撃てという合図がある時を狙って、レバーを「3発(発射)」の方に切り替える隙はあるのでしょうか?
「ミリタリーワークス」木村裕一代表:
ないと思います。おそらく単発のまま、引き金を何度も引いて撃っていると思います
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e29fbcd91bad303e88fb...
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