ブラジル大統領、会談「ゼレンスキー氏が来ず」
中南米
2023年5月22日 11:00
ブラジルのルラ大統領は22日、広島市内のホテルで記者会見し、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)開催中にウクライナのゼレンスキー大統領と会談しなかった理由について「約束していたが向こうが来なかった」と述べた。
サミットに参加した新興・途上国「グローバルサウス」の主要国首脳のなかで、ゼレンスキー氏と会談しなかったのはルラ氏だけだった。
21日午後3時台にANAクラウンプラザホテル広島(広島市)で会談する予定だったと説明。時間になっても現れず、ルラ氏はベトナムのチン首相との会談に臨んだ。
ルラ氏は「私は本人と話したかった」と述べ、「時間がなかっただけの話だ」とした。
ゼレンスキー氏は21日の記者会見でルラ氏と会談しなかった理由を「日程上の都合」と話した。
失望したかを問われ、「彼(ルラ氏)が失望したと思う」と述べていた。
ルラ氏はゼレンスキー氏だけでなく「ロシアのプーチン大統領と話す機会があれば話したい」とも述べた。
「双方が譲歩せず、降参を求めている」と指摘し、現状を打開するためには「両国が仲介国を選んで交渉をすべきだ」と主張した。
両陣営が認める仲介国を選ぶよう働きかけているとも明かした。
サミットへの参加に絡み「私はウクライナ問題を話すために来たわけではない」と述べた。
「サミットは経済と気候変動について議論する場で、戦争の話は国連でやるべきだ」と主張した。
国連については「安全保障理事会は役割を果たしていない」と批判した。ブラジルは2024年、20カ国・地域(G20)議長国を務める見通しだ。ルラ氏は「南半球の国々と話し、北半球ではできていないことをできるようにしたい」と強調した。
ルラ氏はこれまでロシアを名指しで批判することを避けてきた。21日に開かれたサミットの討議でウクライナ侵攻を非難しつつも、ロシアの名前を挙げることはなかった。
4月には最大の貿易相手国である中国を訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談していた。両政府は貿易・投資やデジタル、科学技術など15分野の2国間協力の文書に調印した。
その後、首都ブラジリアにロシアのラブロフ外相を迎えて会談するなど中ロ寄りの姿勢が目立っている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB220D90S3A520C2... ゼレンスキー氏現れず「いら立った」 ブラジル大統領
5/22(月) 14:52配信
【AFP=時事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/94fde60107ef0184e7e6e... 少しでも長く戦争を続けたいゼレンスキー氏が、和平を促すブラジル大統領の言葉に耳を傾けるはずがない
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