米、F16供与容認に転換　対ロシア「戦闘機連合」が始動…ウクライナ

001 2023/05/21(日) 04:54:39 ID:IaF2he.3qI

サリバン米大統領補佐官は２０日、広島市内で記者会見し、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの米国製戦闘機Ｆ１６供与を米国として容認する考えを明らかにした。慎重だった米国の方針転換により、「戦車連合」に続く米欧の「戦闘機連合」が動きだし、ウクライナ情勢が新たな局面を迎える可能性がある。

バイデン米大統領は１９日、先進７カ国（Ｇ７）各国首脳に対し、ウクライナ兵に対するＦ１６など第４世代戦闘機の操縦訓練を支持すると伝達した。ウクライナのゼレンスキー大統領の来日が大きな注目を集める中、対ロシアでＧ７の団結を最重要課題の一つに掲げていたバイデン氏としては、これまでを一段上回る支援を打ち出す必要に迫られていた。

方針転換の理由について、サリバン氏は「ウクライナが将来の戦力として何を必要としているか、先を見据える時期に来た」と説明。「今後数カ月で訓練が行われる中で、戦闘機がいつ、どの国から、何機輸送されるのか、同盟国と共に決める」と語った。

英国やオランダなど欧州の一部諸国は、ウクライナの戦闘機調達や訓練を支える「戦闘機連合」構築を目指している。Ｆ１６は米国の機密技術を含むため、訓練開始には米国の承認が必要とされていたが、ロシアを過度に刺激するのを警戒する米国はこれまで否定的な姿勢を示してきた。

Ｆ１６の提供を切望していたゼレンスキー氏は、ツイッターに「米国の歴史的な決断を歓迎する。空軍が大幅に強化される」と投稿。ウクライナ大統領府によれば、広島到着後のスナク英首相との会談で、戦闘機連合に向けた英国の指導力に謝意を伝えた。バイデン氏も広島でゼレンスキー氏と会談し、支援の方針を直接伝えるとみられる。

スナク氏はツイッターで「英国は米国、オランダ、ベルギー、デンマークと共に、ウクライナが必要とする能力を得られるよう協力する」と表明した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023052000447&g=i...