半世紀以上、女性候補も出なかった町に…「女性議員」誕生トップ当選

001 2023/04/24(月) 16:47:38 ID:vR.KhMJ9Yo

２３日投開票された鹿児島県大崎町議選では、１９３６（昭和１１）年の町制施行から初の女性町議が誕生した。トップ当選を果たした無所属新人の藤田香澄さん（２８）は「幅広い世代に期待されていることに重みを感じている。現場の声をしっかり聞いて反映できる町議になりたい」と述べ、多様な民意を町政に届ける決意を示した。８年ぶりの選挙戦となった枕崎市議選は新人２人を含む女性４人が当選した。
大崎町では半世紀以上、女性の立候補者も出なかった。藤田さんの事務所となった大崎町永吉の牧之内公民館には支援者ら約２０人が駆けつけ、新たな歴史を刻んだ当選を祝福した。

　町のリサイクルの取り組みに共感し２０２１年３月に移住。まちづくりに若者や女性の参加が必要だと立候補を決意し、子育て世帯支援や持続可能な農業の推進を訴えてきた。藤田さんは「私なりのよそ者の視点、今までにない視点を反映したい」と語った。

　もう１人の女性候補だった無所属新人の小野ユウ子さん（６７）は、農畜産業振興などを訴えたが届かなかった。同町井俣の事務所で「女性の声を届けようと立候補したが、力が及ばなかった」と話した。

　枕崎市議会の新たな議会構成は３人に１人が女性議員となる。

　無所属新人の水野正子さん（４４）は同市桜山東町の事務所で「選挙中、いろんな世代の期待を感じた。話しやすい、相談しやすい議員になる」と喜びを語った。

　諸派新人の平田るり子さん（５５）は同市大塚中町の自宅で「男性だから、女性だからは関係ない。枕崎の人口減少を止めるために働きたい」と抱負を述べた。

南日本新聞 | 鹿児島
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