警察官の頭上を“紙一重”で通過か 爆発の軌道可視化 総理襲撃事件
■「離れて!」間一髪で回避か
爆発物のふたのような金属片は、木村容疑者のすぐ近くを通過していたとみられます。実際に、金属片はどのように群衆の中をすり抜けていった可能性があるのでしょうか?
サタデーステーションは、爆発の瞬間を捉えた5つの映像に注目しました。それぞれの撮影位置やカメラの向きを元に、爆発の瞬間、誰がどの場所で、どんな姿勢を取っていたのかが、詳しくわかるようなCGを作成しました。そして、爆発地点から60メートル先の金属片が突き刺さっていた地点までを放物線で結び、その軌道を可視化します。
爆発地点からの目線で見てみると、金属片は木村容疑者が取り押さえられていた場所のやや右方向へ進み、警察官の頭上を通過していた可能性があることがわかりました。さらに、爆発地点から約40メートル離れた倉庫の壁にも、長さ15センチほど金属の筒が当たった可能性があることがわかっています。
爆発地点から、40メートル先の痕跡があった地点まで、こちらも軌道を可視化してみます。すると、金属の筒は木村容疑者の左方向へと進み、群衆の上を通過した可能性があることがわかりました。この時、近くにいた人は、何かが時速100キロを超えるような速さで飛んでくるのを見たと言います。
(現場にいた人)
『僕の左を四角いたばこサイズの“薬莢”か何かが飛んでいきましたね。なかなかのスピードでしたよ』
現場にいた人たちが、金属片の直撃を回避できたのは、奇跡的な状況だったことが改めてわかりました。
(負傷した人)
『音がしてドンっときたよ。背中押されたような感じで。家に帰って服脱いだら赤いスジみたいなのがあった』
この男性が、爆発の直前、爆発地点に背を向けて立っている様子が映像に残っていました。幸い、この男性に当たったのは、先ほど軌道を示した2つの大きな金属片ではなく、別の小さな破片だったと見られます。
この爆発物の外側には、複数のナットが付けられていたとみられることも新たに分かりました。警察は、破壊力を高める狙いがあったとみています。専門家は、木村容疑者がリュックの中に、30センチ四方、厚さ2ミリの金属の板を入れていたことにも注目しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8065769b888c934b2b625...
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