日本政府は昨年の閣議で開発が決定した12式地対艦誘導弾ベースの新型巡航ミサイル「12式地対艦誘導弾能力向上型(射程900km/最終的には1,500kmまで拡張)」を
海上自衛隊の潜水艦に搭載する方向で検討に入ったと読売新聞が報じており、潜水艦の魚雷発射管を使用する方式に加え垂直発射装置(VLS)の採用も視野に入っているらしい。
米海軍の攻撃原潜も巡航ミサイル「トマホーク」を魚雷発射管から発射可能だが潜水艦の弾庫容量(魚雷や対艦ミサイルなどをストックしておく空間)は限られており、
予めトマホークを搭載した垂直発射装置(VLS)を別に用意することで弾庫容量不足の解消や即応性を高めているので日本政府が「VLS方式を視野に入れている」というのは非常に全うな判断だ。
潜水艦の魚雷発射管を使用する巡航ミサイル搭載では、搭載数に限りがあるので、それに加え垂直発射装置(VLS)も検討しようということだ。
しかし、垂直発射装置(VLS)も場所を食うし、搭載される兵器・装備は制限される。
そこで、垂直発射装置(VLS)を飛び越えて、アメリカ軍のヴァージニア級ブロックⅤに搭載される兵装モジュールVPM(Virginia Payload Module)を検討してはどうか?ということである。
固定式のVLSではなくバージニア級原潜BlockIII以降で採用されたバージニア・ペイロード・チューブ(VPT)、ブロックV以降で採用が始まったバージニア・ペイロード・モジュール(VPM)のような
モジュール・チューブ方式を採用しておけばVLSのサイズに制約を受けることなくミサイル開発が行える上、特殊部隊の出撃・回収に必要なエアロックや水中機材ための格納庫としても活用でき、
最近注目が集まっている無人航空機の水中発射能力(米海軍のバージニア級原潜では水中発射に対応したBlackwingの本格運用が始まっている)を導入する際にも役立つ。
VPMは、巡航ミサイルなら六本を束ねたモジュールになるので、VLSよりも直径は大きいが、ミサイルを束ねて収容できるので、スパースを有効に使える。
他の用途の特殊部隊の出撃・回収に必要なエアロック、水中機材ための格納庫、無人航空機の水中発射能力を導入する際にも役立つのだ。
https://note.com/beaty/n/n342c4374d6f...
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