続き…
●東京電力「本社前」で記者会見
ただ、聯合ニュースによると、彼らは「東電本社前で記者団の取材に応じ」た、などとありますが、
アポなしで訪れて東京電力本社に入れなかった(あるいはアポを入れようとしたけれども東電側に断られた)のでしょう。
実際、記事にはこうあります。
「対策団は福島第1原発の訪問や、東電の役員との面会を求めていたが実現しなかった。東電側が拒否したという」。
当たり前でしょう。
ちなみに魏氏は日本の専門家らがIAEAについて、「客観的かつ透明な情報ではなく、自分たちに有利な情報を公開しており、
汚染水の海洋放出によって有害物質が人体に蓄積された場合の被害についての検討が抜けている」などと話した、と紹介したそうです。
また、尹永徳(いん・えいとく)議員も「IAEAの検証結果が信じられないというのではなく、検証の過程でわれわれが結果を信頼できるよう透明な情報公開が必要という意味」、
などと述べたそうですが、「透明な情報公開」ならばすでに行われていますので、これもなかなかに意味不明です。
ちなみに聯合ニュースによると、議員らは「海洋放出を開始する正確な時期」、「汚染水の現状や分析結果」などを要求する公開書簡を東電の職員に手渡したほか、
7日に福島原発周辺を視察し、「福島の地方議員や原発で働く労働者、被災者らと面会するほか、診療所も訪問する予定」、などとしています。
●菅総理が会長に就任した日韓議連、面会を拒否
もっとも、菅義偉総理大臣が会長に就任したばかりの日韓議連との面会は予定されていないようですが、これも一種の「ガースー効果」といえるかもしれません。
韓国メディアの報道によれば、日韓議連側は「ともに民主党議員らと面会するつもりは全くない」、「来ないでほしい」との立場を示していたからです。
個人的にはこの議員らが日本の誰と会うのかについては興味深いところでもあります(だいたい想像できますが)。
ただ、それ以上に興味深いのは、韓国の野党議員が日本にやってきて大騒ぎして、それでも日本はそれを無視して国際的な常識・基準・ルールに則って粛々と行動をする、
という実例が、福島原発ALPS処理水海洋放出で実現する、という点でしょう。
日本の現在の首相が『宏池会』の岸田文雄氏である、という点は「若干の不安要素」ではありますが、それでも日韓議連を菅総理が抑えている状況は、
議員外交を通じた「搦め手(からめて)」が効かなくなったという意味では、韓国にとっては想定外だったのかもしれない、などとも思う次第です。
終わり
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