今回のキドンでの地すべりとラスワ郡の洪水は、地球温暖化がもたらす「ヒマラヤ山脈の崩壊リスク」を象徴する災害です。
なぜこれから増えるのか、主な理由は以下の3点です。
1. 氷河が溶けて地盤が「激しく緩む」氷の重しがなくなる
これまで数万年かけて山を抑えつけていた頑丈な氷河が、温暖化で急速に溶けて消えています。
岩山が崩れる
氷の重みがなくなった山肌はバランスを崩し、さらに岩盤を固めていた「永久凍土」が溶けることで、巨大な岩山がゴトゴトと崩れやすくなります(今回のチベット側の巨大地すべりもこれが一因とみられます)。
2. 「氷河湖決壊洪水(GLOF)」の脅威天然のダムが激増
氷河が溶けた水は、山の高い場所に「氷河湖」という不安定な湖を作ります。
一気に決壊する
温暖化による大雨や、近くの山崩れがこの湖に飛び込むと、湖の土手が耐えきれずに決壊します。数百万トンの水と土砂が、今回のように時速数十キロの猛スピードで一気に下流の村を飲み込みます。
3. ヒマラヤに降る「雨」の激甚化雪ではなく「豪雨」が降る
本来なら標高の高いヒマラヤ山脈では「雪」として降るはずの水分が、気温上昇によって「激しい雨」に変わっています。
山を一気に洗い流す
激しい大雨が、ただでさえ緩んだ山肌を直撃するため、今回のラスワ郡のような大規模な鉄砲水や土石流がより発生しやすくなっています。
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