>>24 米国の有力シンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)が2023年1月に発表したレポート『The First Battle of the Next War(次の戦争の最初の戦い)』のシミュレーション結果について解説します。
結論から申し上げますと、最も可能性が高いシナリオ(基本シナリオ)において、**「米・日・台の連合軍は中国の台湾占領を阻止し、勝利する」**という結果が出ています。
しかし、その勝利は**「ピュロスの勝利(損害が大きすぎて、敗北に等しい勝利)」**と表現されるほど、米・日・台の側にも甚大な被害が出るものとなっています。
以下に勝敗の詳細と、各国の損害状況をまとめました。
1. 勝敗の決着(基本シナリオ)
中国の敗北: 中国軍による台湾への水陸両用侵攻作戦は失敗します。中国の強襲揚陸艦隊は壊滅し、数万人の中国兵が台湾で捕虜となります。
台湾の自律性維持: 台湾は中国による占領を免れ、自治を守り抜きます。
2. 各国の損害(コスト)
「勝利」の代償として支払うコストは極めて甚大です。以下は3週間〜4週間の戦闘を想定した損害の見積もりです。
3. 米・日が「勝利」するための条件
このシミュレーションで中国に勝つためには、以下の4つの条件が必須とされています。一つでも欠けると敗北するリスクが高まります。
・台湾軍の徹底抗戦: 米軍が救援に来るまで、台湾軍が中国軍の上陸部隊を海岸線(水際)で食い止めること。
・米軍による在日基地の使用: 日本が米軍に対して、日本国内の基地(嘉手納、横須賀、三沢など)の使用を許可すること。
・長射程対艦ミサイルの大量使用: 米軍が中国の防空圏外から攻撃できる長距離対艦ミサイル(JASSM-ER等)を十分に保有し、早期に使用すること。
・早期介入: 侵攻開始直後から米軍が迅速に介入すること(「ウクライナ方式」のような、開戦後の武器支援だけでは間に合わない)。
4. 重要な示唆
・「日本は無傷ではいられない」: シミュレーションでは、中国は米軍の介入を阻止するために、開戦初期の段階で在日米軍基地を攻撃すると想定されています。したがって、日本が「中 立」を保とうとしても攻撃を受ける可能性が高く、結果的に自衛隊も参戦せざるを得なくなります。
・核兵器の使用: このシミュレーションはあくまで「通常兵器」による戦争を想定しています。中国が敗色濃厚となった場合に核兵器を使用するリスクについては、不確定要素として留保されています。
結論
CSISのシミュレーションにおける勝敗は、**「中国の侵攻は阻止できるが、日米台も再起不能に近いダメージを負う」**というものです。
つまり、日本国民は覚悟を決めて憲法9条2項の改正を判断し核武装の議論を即刻はじめよということ
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