経済成長５％程度＝国防予算７．２％増 中国全人代開幕

中国の国会に当たる第１４期全国人民代表大会（全人代）第２回会議が５日午前（日本時間同）、北京の人民大会堂で開幕した。李強首相にとって初の政府活動報告で、今年の経済成長率目標は「５％程度」に設定された。前年比７．２％増とする国防費を含む予算案も公表。１１日までの日程で討議が行われる。

　市場では、成長率目標について２０２３年と同じ「５％前後」に設定されると予想されていた。不動産不況の出口が見えず、目標を引き下げれば投資家の失望を招くためだ。

　物価目標も示され、２４年の消費者物価指数の上昇率は「３％程度」に設定された。中国では、物価が継続的に下がるデフレが懸念されている。

　一方、今年の国防予算は約１兆６７００億元（約３４兆８０００億円）になった。伸びは前年と同じで、経済が厳しい中でも成長率目標を大幅に上回った。全人代報道官は４日、国防予算に関して「軍事変革の必要性」などのために「合理的で安定した伸びを保ってきた」と説明した。　
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