コロラド州最高裁 トランプ氏は「大統領になる資格を失っている」

コロラド州最高裁「大統領になる資格を失っている」…議会占拠事件でトランプ氏に出馬認めない判決
2023/12/20 23:54

【ワシントン＝淵上隆悠】米コロラド州の最高裁判所は１９日、来年１１月の大統領選で復権を狙う共和党のトランプ前大統領について、党の指名候補を決めるための同州予備選の出馬を認めない判決を下した。

　米メディアによると、同様の裁判は他州でも行われているが、トランプ氏の出馬を認めない判断は初めて。トランプ氏の陣営は声明で、「欠陥だらけの判断だ。速やかに連邦最高裁に上訴し、この非民主的な判断の差し止めを求める」と訴えた。

　判決は、トランプ氏の言動が２０２１年１月の議会占拠事件につながったと指摘し、反乱に関与した人物が官職に就くことを禁じる憲法の規定に抵触すると判断した。

　合衆国憲法修正１４条３項は、過去に憲法を支持する宣誓をしながら、その後国に対する反乱に関与した者が議員や国や州の官職に就くことを制限している。コロラド州の有権者らで構成された原告団は、この規定により、トランプ氏には大統領選に出馬する資格がないと主張した。

　州最高裁は、議会占拠事件は反乱に当たり、トランプ氏が関与したと認定した下級審の判決を支持。「官職」に大統領職は含まれず、出馬は合憲とした点について覆し、「トランプ氏は大統領になる資格を失っている」と判断した。州の選挙管理業務を統括する州務長官に対し、３月５日に行われる予備選の投票用紙にトランプ氏の氏名を記載しないよう求めた。
https://www.yomiuri.co.jp/world/uspresident/20231220-OYT...

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