「殺意あった」趣旨の供述 小銃発射で3人死傷、逮捕の陸自候補生

指導が厳しかった。
叱られた。
あるいはもしかしたら指導の範疇を超えた過剰なパワハラを受けたかもしれない。

だから我慢できない。

そこまでは理解できる。
ただ、射殺するかね。
最近の若い奴は叱られ慣れておらず、失敗を極端に恐れるという傾向があるという。
ただ、それでも、射殺するかね。

「状況に耐えられないこと」と、その解決手段として「相手を殺すこと」は直接繋がることはない。
まったく別問題。分けて考えなければならない。

自衛隊を辞めるなり、更に上官に直訴するなり、あるいは法的に訴えるなり、仲間に相談して集団で対処するなり、いくらでも「射殺」以外の方法があっただろう。
しかもそれらの手段は、「射殺」より明らかに心理的・倫理的にハードルは低い。

たとえメチャクチャに指導の領域を超えたパワハラあるいはイジメを受けていたとしても、
「射殺」という行動をとったのは本人の異常性、倫理観や常識の低さという別の要因があったとしか言えない。

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