● 「ノルマ達成できないとスタンガン」
先月から今月にかけて、ミャンマーのタイ国境付近にある拠点で特殊詐欺に加担させられていたとみられる日本人の高校生2人がタイの当局に相次いで保護されました。
捜査関係者によりますと、保護されたのは愛知県の16歳の男子高校生と宮城県の17歳の男子高校生で、このうち愛知県の高校生は去年12月にタイに渡航していましたが、今月に入り本人から「ミャンマーで詐欺をやらされている」と家族に助けを求める連絡がありました。
タイの当局が今月12日に高校生を保護し、日本に帰国しましたが、警察に対し「ネットでやり取りした相手から、海外に関わる仕事があると話を持ちかけられて興味を持った。日本に詐欺の電話をかけていたが、ノルマを達成できないとスタンガンを当てられた」などと説明しているということです。
もう1人の17歳の高校生は先月上旬にタイに渡航していましたが、スマートフォンの位置情報などから、ミャンマーにいることがわかり、先月17日にタイの当局が保護したということです。
高校生は「オンラインゲームでやり取りをしていた相手から『タイにおいでよ。衣食住付きだよ』と誘われた」などと話しているということです。
警察はタイの当局に身柄を拘束されている29歳の日本人の男が、この高校生の航空券を手配するなどしていたとみて調べています。
高校生2人はそれぞれ、ミャンマーの別の拠点で詐欺の電話をかけていたとみられ「ほかにも日本人がいた」とも話しているということで、日本の警察当局は、現地当局と情報を共有しながら、確認を進めています。
●愛知の男子高校生 闇バイトとは知らずに渡航か
このうち愛知県の16歳の男子高校生は、インターネットで知人から「海外でやれる仕事がある」などと誘われ、去年12月にタイに渡った後、ミャンマーに連れて行かれたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
家族からの相談を受けて、警察が行方を捜していたもので、高校生はすでに帰国しているということです。
警察に対し、高校生は「去年11月ごろ、インターネットでやり取りしている知人を通じて海外での仕事を紹介された」「警察官などをかたる詐欺に加担させられ、ほかにも日本人が同じ仕事をしていた。同じ敷地の囲いの中に仕事場と住環境などが整えられていて、特殊詐欺の電話をかける『かけ子』をした。その中でノルマを課されて報酬を受け取っていた」などと説明しているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250218/k1001472575... (●タイの市民団体“6000人以上の外国人監禁され詐欺に加担”)
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