■リーゼント込みで50万円、龍を入れて60万円、幟(のぼり)を入れて80万円
全国的に冷え込みが続く3連休の寒空の中、今年もド派手な若者たちが北九州市二十歳の記念式典会場の西日本総合展示場前の広場に集結。
まだ朝10時台だが、時間には関係なく若者たちのテンションは高い。
中間(なかま)中学出身の若者たちは揃いの銀の袴で衣装を揃え、幟(のぼり)を掲げ、拡声器で「なかま」コールを連発。
男女合わせて多くの参加者たちが入り乱れる中、「流れ上げます?」「流れ上げない」という謎のコールで盛り上がっていた。
彼の衣装は総額40万円だという。高額な袴をレンタルするためにコツコツとお金を貯めてきている彼らは、本当にしっかりものが多いのだ。
「今日の格好ですか? わかりません? 不動明王ですよ、最強の仏様です。仕事は電気工事士です。
20歳の目標は一人前になることですね。まだまだ半人前なんで。立派になったねと言われるように頑張りたいです」
自動車整備士を目指す専門学校に通っている男性。
「リーゼントまで入れて50万円くらいですかね。アルバイトして貯めました。
将来の夢は立派な自動車整備士になることです。来年国家試験があるんで勉強頑張ります」
なんと肩に龍が巻き付いた袴で一際目立っていた彼。すべて込みで60万円という驚きの袴で多くのメディアから取材を受けていた。
髪まで虹色に決めた男性、幟などすべて込みで80万円だそう。袴の袖には優雅に舞う鶴とスパンコールが!
最後に、今年はシックな袴姿で式典に参加した北九州市の武内和久市長にも話を聞くことができた。
「昨年も申し上げたとおり、“誰かの価値観を否定しない街に”という政策が実現できていると思っています。
北九州市は、昨年1965年以来60年ぶりに人口の転入超過(492人の人口増加)を達成しました。
住み続けたいと思っていただいている若者の数が増えて、転出者に歯止めがかかったことが要因です。
これからも若者や、多くのスタートアップの企業などに魅力的なまちづくりを進めていくので、北九州市をよろしくお願いいたします。
20歳の皆さま、本日はおめでとうございます」
北九州市のド派手な衣装を支え続けている「貸衣装みやび」。なんと2024年にはパリコレに招かれてショーを披露。
今年もコレクションから声がかかっているそうだ。暗いニュースが多い世の中だが、北九州のド派手な盛り上がりはまだまだ続きそうだ。
https://shueisha.online/articles/-/25283...
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