犯行直後に警視庁が傷害の現行犯で逮捕したのは2023年3月末に留学ビザで入国した法政大社会学部社会政策学科の2年生、ユ・ジュヒョン容疑者(22)。
事件は10日午後3時40分ごろ、社会学部が入る多摩キャンパス4号館での「日本経済論」の授業中に起きた。
「最初に後方の席にいた数人をハンマーで殴りつけたユ容疑者はそのまま前へ進み出ながらハンマーを投げつけ、さらに机の上にあった物を投げつけたり机をバンと叩いたりしました。
大声を出すことはなかったようですが、大きな音や殴られた学生の悲鳴で異変に気付いた学生らはユ容疑者を避けて後方へ逃げたようです。
それからユ容疑者は一人で落ち着きを取り戻し、教室にいた教員に声をかけられると抵抗することもなく2人で教室を出ました。
そこに駆け付けた警備員が身柄を確保した形なのですが、その時彼女は『こんにちは。
大丈夫です。私は何もしていません』と素の表情で話していたといいます」(社会部記者)
(途中略)
■地元メディアはモザイクをかけて報道
出身の韓国では昨年から、尹錫悦大統領(職務停止中)による“政権クーデター”で政治の大混乱が続いている。
また、航空機が着陸に失敗し179人が死亡する大惨事も起きた。
そこへ自国出身の留学生が事件を起こしたとの悪いニュースがさらに続くことになった。
「主要メディアは比較的大きく報じています。
韓国の人は、移民や留学、駐在などで海外に同胞が多く、外国で加害者や被害者になった事件が伝えられる頻度は日本よりも多い感じですね。
通り魔的な事件は、2007年に米バージニア工科大で在米韓国人の学生が銃を乱射して32人を殺害した大事件があり、これへのトラウマもあってメディアはかなり敏感に反応します」
そう話す全国紙国際部デスクが続ける。
「今回韓国のネットでは、『韓国人であることが原因でいじめられたんじゃないのか』との短絡的な推測も出ていましたが、
いじめがあったことが確認されたわけではなく、こうした主張をたしなめる声もあります。
『心に何か不調を抱えていたのではないか』という冷静な意見も多く出ています。
一方、護送される際のユ容疑者の姿を日本メディアが報じたことを受けて、『モザイクもかけずに顔が公開された』と見出しにとって報じるメディアも多くあります。
韓国ではよほどの凶悪事件でなければフルネームや顔をメディアが報じることはないので、殺人でもない事件でこれらが報じられることは韓国メディア的にはNGとされています。
大手メディアは日本の報道を引用しながらも、ユ容疑者の顔にモザイクをかけ、氏名も『ユ氏』とだけ伝えています」
https://shueisha.online/articles/-/25282...
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