1月6日、北海道で中国籍の男性が「ある事件」を起こした。
札幌テレビ(STV)の報道によると、場所は釧路市阿寒のホテルの朝食会場。
前日に宿泊客である中国人男性が「川が見える、景色がいい席に座りたい」とホテル側に頼んだが、「先着順で予約はできない」と断られたという。
翌朝、希望の席に座れなかった男性は怒り出し、従業員を殴るなど暴行を加えた。
ホテル側が警察に通報した際、男性はホテルから姿を消していたが、釧路空港の近くで捜査員に逮捕された。
調べに対し男性は「押しただけ」と容疑を否認したが、ホテル内の防犯カメラには、男性が従業員を殴る様子が映っていたという―――。
この事件の内容を見たとき、私は2つの意味で驚きを隠せなかった。
その1つ目は、男性が中国から旅行でやってきた観光客ではなく、日本在住の中国人だったということだ。
報道によると、この男性は25歳。経歴や日本の滞在期間は不明だが、釧路から東京に戻ろうとしており、少なくとも、中国から日本にやってきたばかりというわけではないだろう。
一定期間、日本に住んでいるのにもかかわらず、日本社会のルールやマナー、常識を学ばないで暮らしてきたということに衝撃を受けたのだ。(途中略)
■中国の日常が日本に持ち込まれる
2つ目の驚きは、この事件が凶悪な殺人や詐欺、窃盗などの犯罪ではなく、「いかにも中国らしい理由」で起きた事件だったということだ。
こちらのほうが、1つ目よりも深刻で、今後の在日中国人社会を占う上で重要な出来事だと私は感じている。
「景色がいい席に座りたい」という希望が叶わないことは日本人観光客の間でもよく起こることで、当事者は残念に思うだろう。
だが、そこはホテル側が決めたルールに従うしかなく、そこで暴れたり、暴言を吐いたりする日本人はめったにいない。
しかし、中国では、このようなささいなことが理由で騒動が起こることは珍しくない。
日本人には信じられないことだが、中国のSNSでは、そのようなニュースは頻繁といっていいくらいよく目にする。
■今後、珍事件が急増する
昨年8月には、靖国神社の石柱に、在日中国人と日本旅行に来た中国人が「トイレ」と落書きした事件が起きたし、
同9月には、NHKのラジオ国際報道の中国語ニュースで、日本在住の中国人外部スタッフが沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」と発言したこともあった。
このスタッフは事件後すぐに日本を出て中国に帰国している。
昨年末は、東京駅に停車中の新幹線の車内で、荷物棚に置かれていたリュックサックから金品を盗もうとした中国籍の男性が窃盗未遂で逮捕された。
この男性は事件の2日前に短期滞在の在留資格で来日。これまでにも十数回、出入国を繰り返していたことがわかっている。
このような事件は、SNSの発達や来日者のビザ取得問題と切っても切り離せない。
釧路で起きたささいな事件から、一抹の不安を覚えるのは、私だけではないのではないだろうか。
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