「非常戒厳」を出した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対し、検察は15日、尹氏が出頭要請に応じなかった、と明らかにした。検察は再び出頭を求める方針だという。
検察によると、11日に尹氏に対し、事情聴取のため15日午前10時に出頭するよう通知した。
だが、尹氏は出頭しなかったという。尹氏に対しては内乱容疑で捜査が進められている。
尹氏は14日、国会で弾劾訴追案が可決され、職務は停止している。
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韓国国会は14日、尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案を可決した。
これにより、大統領罷免を巡り数カ月に及ぶ手続きが開始する。
尹氏は12日の国民向けテレビ演説で、非常戒厳宣布は「自由民主主義」を守り、国家機能を正常化する目的だったと主張。
野党の「反国家的」な動きや親北的な姿勢を国民に知らしめ、野党をけん制する狙いもあったと語った。
「弾劾されようが捜査されようが、私はそれに堂々と立ち向かう」とし、「最後の瞬間まで国民と共に闘う」と述べていた。
韓国の憲法によると、大統領が問われる可能性がある刑事罰は、国家反逆罪と内乱罪しかない。
内乱罪で有罪となれば、尹氏には無期禁錮や、可能性は少ないものの死刑が言い渡される恐れもある。
検察と警察は、非常戒厳への関与が疑われる尹氏ら複数に対して内乱罪での捜査を開始した。
ただ、各機関が捜査を進めていることから、どこが捜査の主導権を握り、現職大統領の逮捕という前例のない事態に踏み切るのかどうかを巡り、不透明性が生まれている。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASSDH33CYSDHUHBI01...
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