パレスチナの保健当局は3日夜、イスラエル占領下にあるヨルダン川西岸のトゥルカルムでイスラエル軍の空爆があり、少なくとも18人が死亡したと発表した。
パレスチナ自治政府(PA)が運営する通信社WAFAによると、トゥルカルム難民キャンプにあるカフェが直撃を受けた。当時、多くの人がいたという。
WAFAは現地当局者の話として、空爆によって数家族の子どもと高齢者らが死亡したと伝えた。
住民の一人はAFP通信に、イスラエルが「3階建ての建物にあるカフェを攻撃した」と説明。「病院には犠牲者がたくさんいる」とし、死者はおそらく増えるだろうと述べた。
イスラエル軍は、保安当局シンベトとの共同作戦で、空軍がトゥルカルムを空爆したと発表。イスラム組織ハマスのトゥルカルムのトップと、「他の重要なテロリストたち」を殺害したとした。
トゥルカルムは、8月のイスラエル軍によるヨルダン川西岸での大規模作戦で、他の町やパレスチナ難民キャンプとともに標的となった。
ヨルダン川西岸では、昨年10月7日にハマスがイスラエルを襲撃してガザ地区で戦争が始まって以来、暴力的な出来事が急増している。
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸およびイスラエルでイスラエル人がパレスチナ側に攻撃されるのを防ぐとして、ヨルダン川西岸への空爆を強化している。
イスラエル軍がヨルダン川西岸で過去1年間に実施した数十回の空爆では通常、ドローン(無人機)やヘリコプターが使われた。
国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官は先月、ヨルダン川西岸におけるイスラエルの大規模作戦について、「過去20年間で目にしたことのない規模」で進められていると述べた。
パレスチナの保健当局によると、過去1年間にヨルダン川西岸でイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は700人を超えている。
一方、イスラエル当局は、同じ期間にパレスチナ側の攻撃によって殺害されたイスラエル人は少なくとも24人となっており、治安部隊のメンバーも含まれているとしている。
https://www.bbc.com/japanese/articles/cvglv948dz1...
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