ロシアの同盟国、ベラルーシの国内で軍事情報などを収集していたとして拘束されている「日本人諜報員」を巡って国内外の諜報機関でさまざまな臆測を呼んでいる。
ベラルーシが諜報員と名指しする人物は、同国の大学で日本語教師を務めていた中西雅敏氏。
今月5日、ベラルーシ国営放送が放送した「東京から来たサムライの失敗」では、中西氏は約6年間にわたり同国内のウクライナとの国境に近い場所で鉄道駅などを9000枚以上撮影。
日本の情報機関関係者に収集した情報を提供したとされている。
しかし、そうした行動に対して、「現実的にはありえない」と日本の情報機関関係者が疑義を呈す。
■諜報活動では考えられない行動
「ロシアと違ってベラルーシは日本にとってそれほど重要な情報収集地点ではありません。
それに昨今、中国などで日本の企業関係者がスパイ容疑などで拘束されている現状を鑑みると、
拘束されるリスクが高い非友好国の国境付近で協力者に撮影を頼むことはありえません。衛星写真で事足りる話ですからね」
同番組では、LINEなどを通じて中西氏が収集した情報などを日本の情報機関の関係者に提供したとしているが、
この情報機関の関係者とされる人物は、本紙の取材(9月7日発売)に対し、
「寝耳に水の話です。(拘束された)中西さんの妹が以前私の妻でしたが、昨年離婚したこともあり、頻繁に連絡を取る間柄ではありません。
放送を見ましたが、(番組で放送された)LINEは3、4年前のもので雑談程度のもの」などと驚きを隠さない様子だった……。
「もし本当に協力者であればプロフィル含め事細かに把握していますが、中西さんはもとより協力者とされる人物についてもこちら側は把握していません。
それらの観点からも今回の拘束報道に関しては現時点ではそれほど重要視はしていません」(前出の情報機関関係者)
ベラルーシの意図は不明だが、事件はデッチ上げられた可能性が高そうだ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/36048...
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