〈異志統一〉小泉進次郎の座右の銘だ。志の異なる者を集め、ひとつにまとめる――。
もっとも、自民党議員たちは今、志というよりもおのおのの打算を胸に進次郎に群がっている。
「新総裁の選出が済めば、すぐさま解散総選挙。特に地盤の弱い若手・中堅や不祥事で名前が挙がった議員のあいだでは、
『選挙で勝つには進次郎総理しかない』という声が日増しに強まっています。
総裁選は、1回目の投票では議員票と地方党員票が同数ですが、決選投票では議員票367票と都道府県連票47票の合算になる。
進次郎vs.石破の構図なら、進次郎さんが議員票で圧勝して総理総裁になるシナリオが確実です」(自民党中堅議員)
すでに、進次郎の後見人である前総理の菅義偉は、齋藤健、加藤勝信、上川陽子の推薦人集めに噛み、決選投票でその勢力を結集する腹だ。
「進次郎政権が成れば、菅さんは当然、麻生(太郎)さんを下ろして副総理・副総裁に就く。
放っておけば、経験の浅い進次郎さんが官僚の傀儡になってしまうのは明らかですから、ちゃんとポストのある『お目付け役』となって睨みをきかせるつもりなのです」(同前)
ただ、いくら人気者とはいえ、進次郎は44歳で初代総理となった伊藤博文より若い43歳。担ぎ手の選択を誤れば、「軽すぎる神輿」は容易に吹き飛ぶ。
はたして進次郎と菅は今、どんな人事構想を描いているのか。
■「石破と河野」が政権の骨格に
まず間違いないのは、菅が目をかけてきた「小石河」がそのまま政権の骨格となることだ。菅に近い自民党議員が言う。
「総裁選2位の公算が高い石破茂さんには、自身が提唱する『防災省』の新設を任せるのではないか。
復興庁は時限組織のため2030年度に廃止の予定ですが、防災省へ発展的に統合する道もある。
石破さんを遇する意味でも、新しい省の初代大臣ポストはもってこいです」
また安倍政権で外務・防衛と重要閣僚を務めた河野太郎は、原発再稼働に慎重かつ再生エネルギー活用に積極的な点で、進次郎と波長が合う。
「菅政権の2021年には、行政改革担当大臣の河野さん、環境大臣の進次郎さんが電力を所管する経産省とバトルを繰り広げた。
今回、河野さんを経産大臣として送り込み、リベンジするのでは」(以下略)
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