韓国の尹錫悦大統領は23日、京都国際高の夏の甲子園初優勝についてフェイスブックに投稿し「奇跡のような快挙」と祝福した。
尹氏は「劣悪な環境で成し遂げた奇跡のような快挙は、在日韓国人に誇りと勇気を与えた」とした上で、野球を通じて「韓日両国がもっと仲良くなれたらいい」などと書き込んだ。
また、「京都国際高校の韓国語の校歌が甲子園決勝戦の場に力強く響き渡った」と記し、「東海を 渡りし 大和の地は 偉大な祖先 いにしえの夢の場所」との韓国語校歌の一節を引用した。
韓国政府は日本海の呼称を「東海」としているため、尹氏もこれを強調した形だ。
尹氏は22日にも「渾身(こんしん)の力でプレーした選手の皆さんの闘志と情熱に大きな拍手を送る」との激励のメッセージを投稿していた。
しかし韓国内では、NHKで放送された校歌の日本語訳が物議を呼んでいる。韓国メディア・スポーツソウルは以下のように報じた。
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今回も歪曲は続くのか。スポーツ精神が汚染されている。
京都国際は、決勝で“韓国語の校歌”を鳴り響かせた。ところが、甲子園の中継を担当するNHKは京都国際の校歌を誤訳した。
京都国際高の校歌は以下の通りだ。
東海(トンヘパダ)を渡りし大和の地は
偉大な祖先 古の夢の場所
朝な夕なに体と徳を磨く
我らのふるさと 韓国の学び舎
NHKは放送画面で韓国語の歌詞とともに日本語訳を併記した。ところが、一部の内容が“誤訳”騒動に包まれた。
学生たちが歌った「東海(トンヘパダ)」は「東の海」に翻訳し、「韓国の学び舎」は「韓日の学び舎」に変わっていた。
NHKは歌詞の内容による反発を予想したらしく、放送画面に「日本語訳は学校提供のもの」という字幕を付けた。
だが、「東海」は固有名詞であるため、「東の海」は誤って表記されたものだ。
特に、「“韓国”の学び舎」は最初から「“韓日”の学院」と、単語自体が変わった。
日本国内で敏感に反応されるであろう歌詞を、予め“手入れ”したというわけだ。
すると、韓国では直ちに日本語訳の歪曲に対する議論が起こった。一方、日本の極右勢力も、韓国語の校歌が流れるたびに、嫌韓の投稿で神経を逆なでした。
一部では、現在は京都国際に通う生徒の大半が日本国籍であるため、彼らを配慮するために歌詞内で「韓国」を「韓日」に変えたという話も聞こえる。
しかし、誤訳は明白な錯誤であり間違いだ。正しく直されなければならない。
そうしてこそ、スポーツマンシップ、フェアプレーを核心価値とするスポーツの意味も際立つ。
https://mainichi.jp/articles/20240823/k00/00m/030/...
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