北陸新幹線の敦賀から西の詳しいルートについて、小浜から京都を経由して新大阪に向かう3つの案が明らかになりました。
7日に与党の北陸新幹線整備委員会が開かれ、国土交通省から敦賀・新大阪間の駅の位置と小浜・京都を経由する3つのルート案が示されました。
いずれも小浜から南下して京都の市街地に近づきますが、新幹線駅の場所などによって3つに分かれ、京都府の京田辺市に新たに設置される駅につながり、そこから新大阪駅に延びます。
青色で示した東西案は総延長146キロで、京都駅の地下を東西に通り赤色の南北案は総延長144キロで京都駅の地下を南北に走ります。
緑色の桂川案は総延長139キロで、JR桂川駅近くの地下に新たに駅を設けます。
京都延伸をめぐっては、地元から地下水への影響を懸念する声が相次いでいますが、会合では地下水への影響が出ない「シールド工法」を採用する方針も示されました。
会合では工期が最も短くて済む南北案を推す声が複数あったということです。
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今回示された3つのルート案で建設費と工期は大きく異なります。
東西案はおよそ28年かかり、建設費は3.7兆円。南北案はおよそ25年かかり3.9兆円。桂川案はおよそ26年かかり3.4兆円と、
建設費は資材費や人件費の高騰で、8年前の試算の2.1兆円を大幅に上回る見通しです。
工期も働き方改革の影響で当初試算の15年から大幅に伸びる見通しです。
建設コストと工期が示されたことで、石川県内などで「米原ルート」を推す声がさらに高まる可能性もあります。
整備新幹線事業の着工には、安定的な財源の確保や費用を上回る投資効果など5つの条件をクリアする必要があります。
建設費が膨らめば膨らむほど投資効果が下がりますが、8年前の試算の段階でも採算性は基準ギリギリでした。
大阪府の吉村知事は先日FBCの単独インタビューに応じ、以前に比べてプラスの要素もあると指摘しています。
「関西は昔からの都でもあるし、食べ物もおいしかったり、ビジネスもあって、
海外の客が右肩上がりでこれから増える 10年前になかったベネフィットの要素もあると思う。
そういったものを組み合わせながらどうなのかとしっかり議論を尽くしていけばいい」
https://news.ntv.co.jp/category/society/fb6d913f7c8ea...
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