・「おもてなしは文化」というウソ
外国人観光客の迷惑トラブルが毎日のように報じられている。
富士山周辺では、ローソン越しの富士山が撮影できるスポットに観光客が殺到して危険だということで、
苦肉の策で道路に黒い目隠し幕が設置された。
京都では舞妓が「パパラッチ被害」に遭ったほか、八坂神社では参拝した外国人観光客が、
鈴を乱暴に振り回して注意した人と口論になったという。
もちろん、こういうトラブルはかつて日本人観光客も欧州やハワイで山ほどやってきた。
現地メディアから「バーバリアン」(野蛮人)などと問題視されたこともあるので「お互いさま」という側面もあるのだが、
ここまで外国人観光客がハメを外すのは、別の要素もある。
それは「日本人をナメている」ということだ。
外国人観光客はガイドブッグやネット・SNSで、ある程度日本文化の予備知識を入れてくるのだが、
その中で「おもてなし」という言葉とともに日本人は
「チップをもらうわけでもないのに、とにかくゲストをもてなすのが大好きなサービス精神の塊のような人たち」
とかなり盛った説明をしていることも多い。
つまり、外国人観光客がやりたい放題やっているのは、
「日本人っておもてなしの精神があって、外国人観光客が好きで好きでたまらないから、
ちょっとくらいハメを外しても怒らないでしょ?」とタカをくくっているところもあるのだ。
・日本にはもともと「おもてなし」の伝統などなかった
日本は伝統的に「おもてなしの精神」を誇りにしているような国ではない。
少なくとも、観光業や接客業で「おもてなし」が唱えられたのはせいぜいこの30年程度の話だ。
バブル崩壊以降、いわゆる「失われた30年」に突入して、国内観光業が大きく衰退したとき、
起死回生のマーケティングとして打ち出したのが「おもてなし」である。
事実として、これまで日本の歴史の中で「おもてなし精神」などというものが語られたことはない。
よく「おもてなしは古くは源氏物語にも掲載されている」なんてことが言われるが、
それは単に「自宅に客が来たときにもてなす」ということを意味している。
だから、近代になると「おもてなし料理」という言葉が生まれた。(以下略)
https://diamond.jp/articles/-/34536... 対馬の神社が韓国人を「出禁」→「韓国人はまったく来なくなりました」 迷惑行為沈静化
https://www.j-cast.com/2024/06/14486056.htm...
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