宇宙輸送サービスの提供を目指すインターステラテクノロジズ(北海道広尾郡)が成層圏から撮影した地球の写真を、中国の宇宙開発企業が無断使用した可能性がある。
インターステラテクノロジズの稲川貴大代表が、自身のXアカウントで指摘した。
稲川代表は11日、中国OrienSpaceが開発中の「Gravity-2」ロケットを紹介したXの投稿を引用する形で
「この地球の写真、うちらが撮った写真やん。勝手に使われおる・・・」とポスト。
添付されていたイメージ画像の背景は、インターステラテクノロジズが高高度気球に載せた「GoPro」で撮影したものだという。
問題の投稿は「CNSA Watcher」という中国の宇宙開発をテーマにしたファンサイトによるもので、OrienSpaceと直接の関係はないとみられる。
ただし、編集部でOrienSpaceのWebサイトを確認したところ、Gravity-2を正式発表した4月24日のプレスリリースで、同じ画像の一部とみられるアイコンが使われていた。
イメージ画像の出所は、OrienSpaceとみるのが自然だ。
インターステラテクノロジズは、この地球の写真を人工衛星用ロケット「ZERO」のイメージ画像の背景に使用している。
Gravity-2の画像は、その構図を含めてZEROのイメージ画像にそっくりだ。
発端になったファンサイトの投稿には現在、
「イラスト用のロケット背景画像は、日本のインターステラテクノロジズ株式会社が2013年から2014年にかけて気球を使用して撮影したものです」というコミュニティノートが付いている。
インターステラテクノロジズによると、ノートを付けたのは同社ではないという。
インターステラテクノロジズは「弊社のロケットZEROの背景に使用している画像は、弊社が2013年に打ち上げた高高度気球にて撮影したものであり、
弊社として他社に本画像を提供した事実はありません。無断使用だとすると、大変遺憾に思います」と話す。
OrienSpaceへの対応については「対応の要否を含めて検討中」としている。
https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2406/13/news200.htm...
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