パルテノン神殿を視察された際には、ギリシャの国旗を彷彿とさせる鮮やかなブルーのニットと白いパンツスタイル。
ふんわりとしたパフスリーブが印象的な半袖ニットだったが、たちまち国内ブランド「Pierrot(ピエロ)」の商品ではないかと話題となった。
「リーズナブルな価格と上品なデザインが人気のブランドで、佳子さまがお召しになったとされるニットの価格は2990円です。
(一部略)
だがいっぽう、宮内庁内には懸念する声も上がっているという。
「職員の間には、“政府の閣議了解で実施される公式訪問にふさわしいものなのか”“予算でそれなりの品を新調しても構わなかったのでは”といった、佳子さまの現地での装いに対して疑問視する声も上がっていました。
秋篠宮家周辺には外務省からの出向者や式部職経験者がいますが、誰もお召し物について意見しなかったのが不思議でなりません」(宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、佳子さまの装いについてこう語る。
「私的なご旅行であれば、安価で身軽な服装でも構わないと思います。
しかし政府の閣議了解を経て、皇室や国民を代表して公式訪問されているわけですから、相手国の失礼にあたらないような服装の方がふさわしいはずでしょう。
また、容易に値段や入手先がわかるようなファッションでご公務に臨まれることは、中立性を重んじる皇室が、その製品を宣伝したと捉えられかねない一面もあります」
それだけではなく“皇室が軽視される”懸念もあると、小田部さんは指摘する。
「もちろん、お召し物や所作を庶民的でソフトな形になさることで、国民の間に親しみが生まれることもあります。
親しみやすさから、佳子さまのさらなるイメージアップを図ろうと皇嗣職も考えたのかもしれません。
ただ、親しみやすさやイメージアップのために“庶民派”とばかり打ち出していると、国同士の公式な交流という厳格なシチュエーションの場では、かえって逆効果になることも少なくありません。
相手国の国民に軽薄な印象を与えないためにも、お召し物選びや一連の所作には、慎重なご姿勢で臨まれるほうが望ましいことのように思います。
また、皇室の格調や尊厳に対しても、日本国民の間に失望の念や軽視する感情を広げるようなことにもつながりかねず、ソフトさばかりを追い求めることは避けるべきでしょう」
皇室の“ファッションリーダー”として、求められるのは親近感だけではないようだ。
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