米国疾病予防管理センター(CDC)は、24の地域において、12歳以上に対する新型コロナウイルスワクチンの効果について、
デルタ株からオミクロン株BA.4/BA.5流行期にかけて、接種者と未接種者の比較調査を行った。
結果によると、2価ワクチン接種者は、1価ワクチン接種者やワクチン未接種者と比べて、感染に対する予防効果が高く、
死亡に対する予防効果が有意に高いことが示された。
・すべての期間において、10万人当たりの週平均の感染数と死亡数は、ワクチン未接種者(範囲:感染216.1~1,256.0、死亡
1.6~15.8)のほうが1価ワクチン接種者(範囲:感染86.4~487.7、死亡:0.3~1.4)より常に高かった。
・BA.4/BA.5後期では、ワクチン未接種者のコロナ関連死亡率は、2価ワクチンブースター接種者と比較して14.1倍、感染率は
2.8倍高く、1価ワクチンブースター接種者と比較して5.4倍、2.5倍高かった。
・ブースター接種後の期間で層別化した解析では、ワクチン未接種者の死亡率は、1価ブースター接種を2週間~2ヵ月以内に
受けた人と比較して、デルタ期は50.7倍高かったが、BA.4/BA.5前期では7.4倍まで差が縮まった。
・BA.4/BA.5前期では、1価ブースター接種後6~8ヵ月(RR:4.6)、9〜11ヵ月(RR:4.5)、12ヵ月以上(RR:2.5)で死亡
予防効果の低下が認められた。一方、BA.4/BA.5後期では、2価ブースター接種を受けた人のほうが、死亡予防効果が高かった
(RR:15.2)。
いずれの解析でも、ワクチン未接種者と比較すると、ブースター接種者は、死亡に対する予防効果が強化されていた。
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7206a3.ht...
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