JR東海は4日、リニア中央新幹線の山梨県駅(山梨県甲府市、中央市)の工事完了時期が2031年中になることを明らかにした。
未着工の静岡工区を理由に東京・品川―名古屋間の開業が当初目標の27年から34年以降にずれ込むと正式に表明したが、
静岡以外の工区についてはこれまで説明せず、27年よりも遅れる見通しであることを初めて公表した。
同社はこの日、静岡工区以外で、建設会社と契約を結んでいない三つの工事の発注見通しを発表。
山梨県駅の工期が約6年8カ月、長野県飯田市の高架橋の工期が約5年10カ月かかることも明らかにした。
山梨県駅では軟弱地盤への対応や、周辺道路の付け替えで地元との協議に時間がかかって契約手続きの開始が遅れ、駅の完成は31年中になる見通しだという。
同社の丹羽俊介社長は3月29日、国土交通省の専門家会議で、「静岡工区が名古屋までの開業の遅れに直結している」と述べ、
静岡工区の工事に着手できないことが開業の遅れの理由だと説明してきた。
だが、静岡以外の工事でも27年以降に遅れる見通しであることを今回初めて明らかにした。
静岡市内で記者会見した沢田尚夫常務は、昨年末に国交省から認可された工事の変更計画に基づき、全体の計画を見直したと説明。
「他県でも(当初開業目標の)27年に間に合ってないのは事実だ」と認めた。
環境保全などを理由に工事着手を認めていない川勝平太知事が辞職表明したことと公表の関連は否定した。
沢田常務は「非常に驚いた。辞任についてコメントする立場でない」としたうえで、
「静岡工区の早期着手に向けて関係者とコミュニケーションをとることに変わりない」と語った。
https://news.goo.ne.jp/article/asahi_region/nation/as...
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