政倫審、岸田首相が現職で初の出席意向…あす開催で調整「志ある議員の説明責任に期待」
2024/02/28 11:54
岸田首相(自民党総裁)は28日午前、自民派閥の政治資金規正法違反事件を受けた衆院の政治倫理審査会(政倫審)に出席し、党総裁として疑惑について説明する意向を表明した。2024年度予算案の年度内成立が確実となる3月2日までの衆院通過に向け、自らが説明責任を果たすことで局面を打開する狙いがある。
現職首相の政倫審出席は初めて。首相の意向を受け、与野党は29日にも政倫審を開く方向で調整に入った。
首相は28日午前、首相官邸で記者団に対し、政倫審を報道関係者に公開して出席する考えを示し、「私自身、自民党総裁として、政倫審に自ら出席し、マスコミオープンのもとで説明責任を果たしたい」と強調した。「ぜひ志のある議員に政倫審を始め、あらゆる場で説明責任を果たしてもらうことを期待している」とも語った。安倍、二階両派幹部が慎重姿勢を示す報道関係者が傍聴する形での政倫審出席を促したものだ。
政倫審は原則非公開だが、本人が公開を受け入れて委員の過半数の議決がある場合には、国会議員や報道関係者の傍聴が認められる。
安倍派座長を務めた塩谷立・元文部科学相、いずれも同派事務総長経験者の松野博一・前官房長官、高木毅・前国会対策委員長、西村康稔・前経済産業相と、二階派事務総長だった武田良太・元総務相の5人が出席を申し出ているが、公開形式を巡って足並みがそろっていない。
立憲民主党の安住淳国対委員長は同日午前、首相の政倫審出席について「5人は形はどうあれ(政倫審に)出てこなければルール違反だ」と述べ、5人の政倫審出席は引き続き求める考えを示した。「(首相の出席は)予算とは関係ない」とも語り、首相の出席と引き換えに予算案採決に応じることにはならないとも強調した。
政倫審の開催を巡っては、公開形式を巡る与野党の調整が難航し、大筋合意していた28日の審査会開催が見送られた。与党内からは予算案審議への影響を懸念する声も高まっている。
自民は28日午前の衆院予算委員会理事会で、野党が求める自民の二階俊博・元幹事長、下村博文・元文部科学相、萩生田光一・前政調会長の参考人招致は「困難」として応じない考えを伝えた。自民は予算案採決を3月1日に行うことを改めて提案したが、野党は審議時間が不十分として拒否し、折り合えなかった。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240228-OYT1T50081/... ・所得税法等の一部を改正する法律案
・地方税法等の一部を改正する法律案
パーティ券所得を隠したままで、これらの増税2法を成立させてはならないな。。。
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