韓国人はコーヒーをよく飲む。超高級な喫茶店でコーヒーを飲んだことは、韓国人にとって自慢のタネだから、
コーヒーを飲むことより、記録映像を確保することに熱心になる。これが現代韓国文化の実像の一局面だ。
韓国メディアを読んでいると、時として「韓国人のコーヒー愛」という気持ち悪い表現が出てくる。
「韓国人のコーヒー愛により、コーヒー生豆の輸入量は…」といったふうに。
「ビール愛」「チキン愛」「キムチ愛」という表現にはお目にかからない。
韓国人にとって、飲食物のなかでコーヒーは特異な存在なのだ。
なぜか―。実は、朝鮮半島には大衆レベルに広がった「喫茶の文化」はなかった。
だから、朝鮮戦争後の韓国では「世界の王者」である米国人が飲んでいるコーヒーは憧れの的になった。
コーヒーを飲むことこそ、「偉大な米国文明」に近づく第一歩だった。「事大主義」的アクセスで、現代韓国のコーヒー喫茶文化は形成されたのだ。
韓国紙・中央日報の日本語サイトに「スターバックス店舗数は世界4位」(2月12日)という見出し記事が載った。
《23年末、世界のスタバ店舗は3万8587店。1位・米国、2位・中国、3位・日本(1901店)、4位・韓国(1893店)。
日本の人口は韓国の2・5倍なのに、店舗数の差はわずか8店。
スタバの韓国出店は日本より3年遅いのに、このペースで行けば韓国の店舗数は2年内に日本を上回る可能性がある(抜粋)》という内容だ。
で、一体何が言いたいのか。コーヒーを飲む喫茶文化が、韓国では「事大主義」的に拡大してきた事実を知らないと、この記事の趣旨は理解できまい。
韓国人の方が今では日本人より米国文化に近い。その面でも韓国は日本に勝っているのだ…。記事の背後に脈打つのは、そんな意識ではあるまいか。
韓国では、大手企業事務職の実質定年が50歳前後だ。
年金受給年齢前に企業を追い出された人々の中には、チキンの唐揚げ屋や喫茶店を開くケースが少なくない。
日本の喫茶店数は2016年には6万7000店だった。現在はさらに減っているだろう。
韓国の人口は日本の4割なのに、喫茶店数は22年末には9万9000店に達した。
スタバの店舗拡大は、個人経営の喫茶店に大きな打撃だろうが、中央日報の記事には、そんな視点の欠片もない。
https://www.zakzak.co.jp/article/20240215-NEG75NDBLJMAP...
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