ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。
今回は2月3日~9日までの7日間について集計し、まとめた。
先週のアクセス1位は先々週と同じ記事だった。AMラジオの一部の局が一定期間放送を休止し、その社会的影響を検証するという内容だ。
AMラジオを聴く習慣がない筆者は、この記事の反響の大きさに驚いている。
もしかしたら、AMラジオは世代が上の方々には必須の文化なのかもしれない(といっても筆者も45歳だが)。
時代によって技術や文化は異なり、愛着があるものが異なるのは当然だ。「NHK時計」もその一つかもしれない。
●「NHK時計」を巡るジェネレーションギャップ
「NHK時計」は、デジタル放送以前、NHK総合テレビの正午と午前/午後7時の時報で表示されていたアナログ時計だ。
3秒前から画面が時計に切り替わり、「ポッ、ポッ、ポッ、ピーン!」という音とともに正時を知らせた。
1968年(昭和43年)ごろから1991年(平成3年)ごろまで、実際のアナログ時計の文字盤を撮影して放送していた。
それ以降は2010年ごろまで、時計の画像データを放映していたが、放送のデジタル化とともに姿を消した。
NHK時計のiOSアプリが出たのは09年。NHK初のiPhoneアプリだった。
そして2024年の現代、Xへのこんな投稿が話題になった。「NHKの時計アプリ見つけたんだけど酷すぎて泣いてる今」。
アプリの機能は3つ。(1)アナログ時計の表示、(2)時計のデザイン変更(3種類)(3)時報――だ。
今どきのiPhoneアプリで、こんなに機能が少ないものはなかなかない。前出の投稿は、あまりの機能のなさを嘆く、若者世代ものだ。
これに対して昭和世代は「なつかしすぎて泣いている」などと反応し、Xで昔話に花が咲いた。
●サブスク時代、世代ギャップは“減った”けど……
昭和の時代、テレビにどっぷりだった私たちには、この時計から広がる思い出が無限にある。
逆に、この時計を実際に見たことがない世代からすれば「使えないアプリ」でしかないのは間違いないだろう。
最近は、YouTubeや音楽サブスクサービスが普及したことで、若い世代も古い楽曲や映像に触れる機会が増えた。
これがジェネレーションギャップを埋めており、筆者も、年下と同じコンテンツの話で盛り上がりやすくなったと感じている。
だが「テレビで放送されていた時報」がサブスク配信されることはない。
「NHK時計」だけは、ジェネレーションギャップを超えることはないんだろうな、と感じた。
スマホアプリ版が突然ブームにならない限りは。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/13/news091....
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