昨年末以降、ダウンタウン・松本人志をめぐる報道が加熱している。
週刊誌の告発記事に対して、ネット上では「週刊誌にタレコミしたらいくらもらえるの?」という声も見受けられる。
■松本を巡る週刊誌報道が加熱
昨年12月末、『週刊文春』で松本とスピードワゴン・小沢一敬らが都内のホテルで女性達と飲み会を開催し、松本が参加した女性に性的関係を迫った疑惑が報じられた。
松本の所属する吉本興業は報道内容を否定。1月22日には松本が同誌の発行元である文藝春秋に約5億5,000万円の損害賠償を求め提訴した。
そんな中、25日配信の『FRIDAYデジタル』が2018年に大阪のホテルで開催されたという合コンの様子を報道。
記事内では、仰向けになった松本の上に女性が乗った「馬乗られ写真」も掲載され、波紋を呼んでいる。
■気になる「タレコミ」の謝礼金額
ある出版関係者は、週刊誌側が情報提供者に支払う金額は年々減っていると指摘する。
「『200~300万円もらえる』と考える人もいるようですが、それほどの大金を払う雑誌はありません。
近年、どの出版社も雑誌や書籍の売れ行きが芳しくない出版不況と言われています。
提供する情報の内容にもよりますが数万円、多くても数十万円というところがほとんどだと思いますよ」(出版関係者)。
週刊誌の中でも、『週刊文春』は大物政治家や有名タレントのスクープを報じることが多い。
それだけに、高額の取材謝礼を支払うイメージがあるかもしれない。
だが、実際はそうしたイメージと異なるようで…。
「出版業界内でも、『文春』はネタを高いお金で買わないことで有名です。
情報提供者が記者と会う際の交通費やお茶代にいくらか上乗せされる程度だと思います。じつは、お金目当てで同誌に情報を提供する人は少ないんですよ」(同・出版関係者)。
■「ガセネタも珍しくない」
では、週刊誌の「タレコミ取材」はどのように行われるのだろうか。過去に週刊誌の記者をしていたAさんに話を聞いた。
Aさんによれば、じつは「タレコミ」による情報が記事になるケースはそれほど多くないという。
「寄せられる情報の中には、いわゆるガセネタも珍しくありません。
以前、私も『自分はキムタク(木村拓哉)と不倫してる。証拠も持ってる』という70代のおばあちゃんから電話を受けましたが、話が二転三転する上、直接会って聞きたいと伝えるとなぜか逆ギレされました(笑)。
玉石混交の情報の中から世間を揺るがすスクープにつながるネタを見つけ出すのは、簡単なことではないのだ。
「タレコミ取材」の際に心がけていたことを尋ねると、Aさんからは、「情報提供者ときちんと会って話すようにしていました。
相手の顔を見て話すことで人柄も分かりますし、『この人は信頼できるか』を判断する基準の一つにもなりますからね。
LINEやメールだけで情報提供者の顔や素性を知らないまま、記事にしないよう注意していました」という回答が得られた。
「タレコミ取材」の裏には、週刊誌記者達の地道な積み重ねがあるようだ。
https://sirabee.com/2024/01/31/20163238844...
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