【独自】税金投入「リング」に便乗して大林組が垂れ幕を掲げて大宣伝…車輪がないのに空飛ぶクルマ、大阪万博にむしゃぶりつく地獄絵図
(前略)「空飛ぶクルマ」についても、暗雲が立ちこめている。参入している航空関係者はこう語る。
「報道されていた機体を見ましたが、機体番号が《JX》となっていた。これは型式証明がまだ取得されていないことを意味する。
型式証明とは航空機が飛行するための設計や構造など、安全性の基準が満たされているかどうかの証明書ですが、これがないと商用運航は認められない。
万博まであと1年半ほどでしょう。それまでに空飛ぶ車の型式証明取得は厳しいのではないか」
吉村知事は「空飛ぶクルマが万博の上空をクルクルと回る」と大風呂敷を広げる。
しかし試験飛行のニュースを見るとクルマなのに車輪がなく、ヘリコプターと変わりがない外観。SNSでも《車輪がない》と突っ込まれている。
目玉の実現には大きな壁が立ちはだかっているのだ。(途中略)
建設途上のリングをよく見ると、《世界最大級の木製リングをつくっています》という垂れ幕が現場で一際目立つ。
こう「宣伝」に使っているのは、リングの3分の1を博覧会協会から受注している「大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体」と設計担当の安井建築設計事務所だ。
現代ビジネスが11月20日ころに取材した時点では存在しなかった垂れ幕だから、それ以降に設置されたものだとわかる。
現場でリングの建設に携わっている作業員に話を聞いた。
「たぶん12月入ってすぐくらいでしょうか。突然、万博会場、南西側に建設中のリングに垂れ幕が掲げられました。
なぜ、ゼネコンがアピールするようなことをするのか不思議でした。私は東京スカイツリーの建築現場にもいました。
あれも、大林組が受注して完成させましたが、建設中、大林組の現場事務所に看板と会社の旗はありましたが、PRするような垂れ幕なんてなかったはず。
これまで数多くの現場で仕事をしていますが、ゼネコンは黒子なので、垂れ幕でPRなんてしないものと思っていましたが……」(中略)
「このリングは、屋根もなく雨をしのぐこともできません。何の目的かもよくわからないので、世界中を探しても、木製でこんなものがつくられているなんて聞いたことがない。
吉村知事は『リングは釘を使わない』と語っているが、金具やボルトは大量に使っている」(前出・作業員)
世界最大級とあるが、こんなリングはどこにも存在しないのだから、比べようがないというわけだ。
現代ビジネスが撮影した写真でも、垂れ幕の右側には、はっきりと金具やボルトが写っている。(後略)
https://gendai.media/articles/-/121473?imp=...
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