フランスのマクドナルドは今年1月から、すべての店舗での店内飲食に対し、再利用可能な容器での提供を始めた。
フランス政府は、2020年2月に 循環経済法 を施行した。同法では、2025年までにプラスチックのリサイクル率を100%にすることが目指されている。
加えて、2023年から店内飲食用のカップやグラス、カトラリーを再利用可能なものにすることが求められている。
その結果フランスのマクドナルド店舗では、慣れ親しんだあの紙容器が姿を消している。
代わりに、フライドポテトは赤の、チキンナゲットは白の、それぞれプラスチック樹脂製の容器で提供されている。
そんな中、フランスと同様、再利用可能な容器で飲食物を提供する取り組みを、他国でも導入するよう求める声があがっている。
CNBC によると、マクドナルドの本場アメリカのマクドナルドは2018年、2025年までに店舗で提供される容器を100%、リサイクルされたものか再利用可能なものにする目標を定めた。
これに対し、米非営利団体「As You Sow 」は、フランスのようなより迅速で大胆な施策を採るよう、マクドナルドに働きかけた。
両者は今年3月、マクドナルドが報告書内で、再利用可能な容器の環境に対する影響やリスク、導入可能性を示すことで合意した。
だがしかし、マクドナルドは先日、Wall Street Journalに対し、再利用可能な容器に代替するのは時期尚早であるとの認識を示した。
その説明によると、フランスのマクドナルド店舗における再利用可能容器の返却率は92%であり、1つの容器が壊れたり、返却されなかったりして、
再利用できなくなるまでの間に平均して使用される回数は、29回であるという。
これを踏まえてマクドナルドは、現状では、使い捨ての紙容器をプラスチック樹脂の再利用可能な容器に置き換えたとしても、
逆にプラスチックの廃棄量や温室効果ガス排出量を増やす結果になるという。
「フランスの取り組みがテンプレートになってほしくない。その取り組みは、うまくいかないと強く思っている。あらゆる課題が残っている」
https://news.goo.ne.jp/article/buzzfeed/world/buzzfee...
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