「外科医でさえ衝撃」子どもの犠牲に向き合う医師、ガザ病院をCNNが 独自取材


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001 2023/12/16(土) 20:01:54 ID:xrECGcJ5Ro
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CNN EXCLUSIVE
イスラエルがガザに投下した兵器、半数近くが無誘導弾 米情報機関分析
https://www.cnn.co.jp/usa/35212796.htm...
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「外科医でさえ衝撃」 子どもの犠牲に向き合う医師、ガザ病院をCNNが独自取材
https://www.cnn.co.jp/world/35212874.htm...

パレスチナ自治区ガザ南部ラファ(CNN) 1歳8カ月のアミール・タハちゃんは、黙ってベッドに横たわっていた。フワフワの髪は逆立ち、柔らかい肌には生々しい大きな傷跡。片目は紫色に腫れ上がっている。

おばによると、両親と2人のきょうだいはイスラエルの攻撃で殺害され、アミールちゃんは孤児になった。

しかしそのことを理解するにはまだ幼なすぎる。「アミールは母親の腕に抱かれて路上に倒れているところを発見された」「姉が死に、兄が死に、おじともう1人の姉はけがをして病院にいる。この子は母も父も姉も兄もなくした。私たち2人と、神だけになった」。おばのネハイア・アルカドラさんはCNNにそう語った。

アミールちゃんは父親に会いたがっている。「昨日は父親に似た看護師を見て『パパ! パパ! パパ!』と叫び続けた」。アルカドラさんは父親の動画を見せてアミールちゃんをなぐさめている。

●現代の戦争の恐ろしさ

アミールちゃんは、アラブ首長国連邦(UAE)が開設したガザ南部ラファの野戦病院で手当てを受け、回復に向かっている。

現地の病院は病人やけが人であふれ返り、施設は損壊し、破壊されている。そうした中、UAEの病院は設備や人員が整った数少ない存在として、重傷者の治療を担う。

CNNはこのほど、西側のメディアとして初めてガザ南部に入り、そうした現場を中立的な立場から取材した。

取材班は現代の戦争の恐ろしさを目の当たりにした。道路には破壊されたビルの残骸やがれきが散乱している。激しい爆撃にもかからわらず、人々はまるでゾンビのように外をさまよう。多分、自分たちの命を推しはかるために。多分、ほかにすることがないために。

店はほとんどが閉まっているが、パン店の前には長蛇の列ができている。雨が降って水はよどみ、12月の寒さがこたえる。

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002 2023/12/16(土) 20:06:06 ID:xrECGcJ5Ro
●子どもたちの姿に「心が変わった」

野戦病院の別の部屋では、8歳の少女ジナン・サハル・ムガリさんが全身をギプスで固定されていた。「彼らは私たちの前の家を爆撃して、それから私たちの家を爆撃した」「私はおじいちゃんの隣に座っていて、おじいちゃんが私を抱きしめた。おじさんは無事だったので、私たちを外に連れ出してくれた」。ジナンさんはCNNにそう語った。

母のヒバ・モハメド・ムガリさんによると、ジナンさんはこの爆撃で頭蓋骨(ずがいこつ)と脚を骨折した。

「病院に娘を探しに行って、ここで娘を見つけた」。言葉を詰まらせ、静かにすすり泣く頬に涙が伝った。

同病院の医師たちは、戦争の犠牲になった罪のない子どもたちを診るのはあまりにつらいと語る。しかし忙しすぎて、考え込む余裕はない。

アフメド・アルマズロイ医師は、けがをした子どもたちを見て「心が変わった」と打ち明けた。

同僚のアブダラ・アルナクビ医師は言う。「この子たちは明らかに民間人だ。家族と一緒にいて手足を失ういわれはない」

最新鋭の設備とスタッフがそろう150床の同病院は、サッカー場の片隅に急ごしらえで開設された。治療を求める人はあまりに多く、受け入れは重傷者に限定している。

●空爆の中の静寂

ボランティアの医療スタッフは24時間態勢で待機して、長時間勤務する。アルナクビ医師は言う。「昨日は午前3時から始めた。負傷者は4人。切断はなく、やけどだった。やけどは切断よりも悪い」「私たちは午後遅くまで起きていた」

同病院は主に外傷患者を受け入れているが、現地の医療態勢が崩壊し、不衛生な密集状態が感染症などの問題を引き起こす状況は、地域全体に広がっている。

「頭にけがをした男性は、傷口からウジ虫がわいていた」とアルナクビ医師は証言する。「彼らがどんな環境にさらされていたのか、我々には説明できない。医学的にも、どれほど汚い状況だったのか説明できない。外科医でさえも衝撃を受けた」

病院内はほぼ静寂だった。病室や集中治療室、手術室でスタッフが整然と患者の手当てをしている。だが戦争は常にそこにある。CNNが取材していた15分の間にも近くで空爆があり、大きなとどろきが響いた。医師たちは身じろぎもしない。1日に少なくとも20回は爆撃の音が聞こえるとアルナクビ医師は言い、「慣れてしまったんだと思う」と言い添えた。

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003 2023/12/16(土) 20:10:56 ID:xrECGcJ5Ro
●血まみれのメモ

「ちょうど今連絡があった。爆撃で手足が切断された若い男性2人が運ばれてくる」。アルナクビ医師はそう言うと、負傷者が運ばれてくる「レッドエリア」へ急いだ。

同病院の医師は経験豊富な救急医やICUコンサルタントが大半で、負傷者への対応には慣れている。しかし自国の患者は救急車で到着し、清潔なカルテが整っていた。

一方、男性と13歳の少年を野戦病院に搬送した救急隊から手渡されたのは、血まみれのメモ書きだった。患者は2人とも手や足を失う重傷を負っていた。

医師たちはすぐに応急措置の包帯を交換し始めた。「きちんと止血されて運ばれてくる患者は1人もいない」とアルナクビ医師は言い、命を救うためには適切な止血措置が欠かせないと付け加えた。

●世界は耳を傾けてくれない

全長わずか40キロ、幅わずか11キロほどしかない飛び地のガザで、イスラエル軍は10月7日以来、2万2000を超す標的を攻撃した。これは激しさにおいても、残忍さにおいても、現代のどの戦争をもはるかにしのぐ。

世界保健機関(WHO)によると、ガザの200万人あまりの住民はほぼ全員が避難を強いられた。イスラエル軍はハマスを壊滅させて100人以上の人質を取り戻すため、まずガザ北部を、続いて南部を攻撃している。

UAEの病院に入院している20歳の女性ラマ・アリ・ハッサン・アローシュさんは、この戦争前、大学で工学を学び、姉の結婚式の準備をしていた。一家はイスラエル軍の命令に従ってガザ北部の自宅を離れ、南部に退避した。だが一家が身を寄せていた家も攻撃され、ラマさんは片足を失って、今は病院にいる。

「世界は私たちの声に耳を傾けない」「誰も私たちのことは気にかけない。私たちは60日以上も死んでいる。爆撃のために死んでいる。なのに誰も何もしてくれなかった」

(画像:ガザ南部の退避先で攻撃を受け、片足を失ったラマ・アリ・ハッサン・アローシュさん)

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