11月22日、公明党の山口那津男代表は中国を訪問し、中国共産党序列5位の蔡奇・政治局常務委員と会談。山口氏はジャイアントパンダを貸与するよう要請し、蔡氏は前向きな考えを示した。
山口氏は蔡氏に、郡和子・宮城県仙台市長から託された親書も手渡した。パンダの受け入れを希望する市側が公明に協力を求めていた。
作家でジャーナリストの門田隆将氏は同日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。
《溜息…今も拘束続くアステラス製薬社員など、助けを求める邦人家族はどんな思いでこのニュースを聞いただろうか》
タレントのフィフィも同日、自身のXにこう書きこんだ。
《かつては「日中友好の証」にパンダ外交…でも、いま税金まで使ってパンダを貸して下さいってのこのこ中国まで行って頭下げてる場合か?中国に対しては他にやる事あるだろ!って、思っている日本国民は少なくないと思う。》
中国では、3月に反スパイ法違反の疑いで拘束されていたアステラス製薬の50歳代の日本人男性社員が、10月に正式に逮捕されたばかり。7月には、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本のEEZ(排他的経済水域)内に、中国のブイが設置されているのが確認され、9月には、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に反発し、中国は日本産水産物の輸入の全面停止に踏み切った。いまだ解除のめどは立っていない。
4年ぶりに訪中したものの、具体的な成果は「パンダ貸与の要請」のみに終わった山口氏に対しては、SNSで批判的な声が多く上がっている。
《水産物輸入を全面禁止された立場の日本が毅然と文句を言うどころか、パンダ輸入をお願いしにわざわざ頭下げに行くって、ハッキリ行って国辱ものだろ》
《日本人を逮捕されて。海上ブイを違法設置されて。「パンダ貸してください。」これは、引き続いて日本人は拘束してもいいです。と言うメッセージになるよ》
《税金使って行くんだろ、パンダなんか連れて来ずに拘束された日本人を連れて帰って来い》
山口氏は23日、中国の王毅共産党政治局員兼外相とも会談したが、打診していた習近平国家主席との会談は実現しなかった。岸田文雄首相から習氏あての親書は、蔡氏に渡したという。
https://news.livedoor.com/article/detail/25404669... 公明党が持つとされた「中国との太いパイプ」は、いったいどこへ行ってしまったのだろうか。
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