「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」は17日、東京ドームで1次リーグの日本対韓国が行なわれ、日本が勝利。
試合は白熱した一方、内野席の韓国側応援団が、警備員から座るよう注意される一幕があった。
SNS上では、応援文化の違いに対する配慮や明確なルールづくりがされていなかったとして、主催者の日本野球機構(NPB)などの対応に疑問を呈する声が相次いでいる。
前提として、韓国や台湾では熱心なファンが立ち応援をするのは内野席で、チアリーダーらのステージも内野のダグアウト上に設けられる。
“応援団は外野、ゆっくり観戦するなら内野”という日本の文化とは異なる。
今大会でも、韓国、台湾独特の応援ステージが内野席に設けられ、その前が「応援ステージシート」と設定されている。
■「日本側は立っているのに…」
17日の試合序盤も、内野席の韓国ファンたちは自国のスタイルに従い、攻撃時は立ち上がって声援を送り盛り上がっていた。
近くで見ていた男性によると、最初に警備員が来たのは3回。ファンに向けてジェスチャーを交えて日本語で着席を呼びかけたものの、
みな「なぜ座らなければいけないのか理解できない」といった様子で、従う人はほとんどいなかったという。
警備員と話し込んでいた応援リーダーの男性は「立ち応援してはいけないなんて聞いていない」という反応だったという。
その後、5回から警備員が増員され、韓国側のファンは座って応援するようになった。
周囲の韓国ファンは「日本側は外野で立っているのに不平等」「警備員から合理的な説明がない」と不満を漏らしていたという。
男性は「外国チームの応援体制について、事前に主催者がしっかり決めてくれれば異論は出ないはず。
試合途中で急に規制すれば不満が出るのは仕方ないと思う」とした。
なお、チケット購入時の注意事項には「応援ステージシートは、内野スタンド席内に設置したステージ上でチアリーダーがパフォーマンスを行います。
グラウンド内が見えにくい場合がありますので予めご了承ください」といった記載はあるものの、立ち応援については言及されていない。
■郷に入っては郷に従え?
SNSではこのトラブルに関し、さまざまな反応が。
「内野では立ち応援するなってルールなんだろうけれど、だったらステージサイド席なんて設けずに日本のように外野に応援席を設けたら良かった」
「アジア野球の醍醐味の一つがそれぞれの応援スタイルなのに、そこを想定していない運営にはガッカリ」
「郷に入っては郷に従え、では配慮がなさすぎる」といった声があった。
韓国側応援ステージシートにいた別の男性によると、日本のユニフォームを着た人も複数座っていたという。
攻撃時に韓国ファンが立つと、当然その人たちは前が見えない状況になり「韓国ファンに座ってほしいというクレームにつながったのかもしれない」とする。
「チケットを販売する時点で韓国の応援席であることを明確化するなど、どちらのファンも気持ちよく観戦できるようなルールづくりをしてほしい」とする。
https://maidonanews.jp/article/1506065...
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