こんな時こそNHKのパレスチナ解説(ベテラン特派員篇)


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001 2023/11/13(月) 13:06:08 ID:u7SKobTgXc
原題《パレスチナ問題がわかる イスラエルとパレスチナ 対立のわけ》

世界に衝撃を与えた今月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃。イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への空爆を強め、ハマス側もイスラエルに対し多数のロケット弾を発射。双方の死者は増え続けています。

いったいなぜ、イスラエルとパレスチナは凄惨(せいさん)な対立の歴史を繰り返してきたのか。エルサレムに駐在するなど、この問題を取材し続けてきた国際部の鴨志田郷デスクがわかりやすく解説します。

この記事はNHKのWEBサイト「大学生とつくる就活応援ニュースゼミ」の中で2021年に公開した「1からわかる!パレスチナ(1)~(3)」をもとに制作しました。

(国際部デスク 鴨志田 郷)

NHK
https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic015.htm...

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002 2023/11/13(月) 13:08:47 ID:jE5r4PLd/I
ハマス支持、反イスラエルののNHK

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003 2023/11/13(月) 13:41:30 ID:u7SKobTgXc
重要部分

【歴史的なオスロ合意】

1993年、アメリカとノルウェーの仲介で、イスラエル・パレスチナ双方のトップにより交わされたのが、パレスチナ暫定自治合意、いわゆるオスロ合意です。
左からイスラエル・ラビン首相 アメリカ・クリントン大統領、パレスチナ・アラファト議長

パレスチナに暫定自治区を設置して、いずれはイスラエル、パレスチナの双方が共存することを目指しましょうという内容です。

和平交渉の期限とされていた2000年までは楽観論が広がっていました。双方の人たちの多くが、共存できる夢のような時代がくるのではないかと思っていたのです。

【崩れた和平への希望】

ところが、2000年9月、当時右派の政治家でのちに首相になるシャロン氏が、エルサレムのイスラム教の聖地に足を踏み入れてしまいます。

エルサレムの旧市街には「嘆きの壁」というユダヤ教の聖地がありますが、その上側に「岩のドーム」というイスラム教の聖地があります。同じ構造物の壁と天井が、ユダヤ教の聖地とイスラム教の聖地としてくっついているのです。

シャロン氏は大勢の警察官に守られながら「嘆きの壁」の上側にある階段を上り「岩のドーム」を一回りして帰ってきました。「私は平和の使者だ」と言って。礼拝中だったイスラム教徒は、それを見て暴徒化しました。そして今度はイスラエルの警察がそれを力ずくで鎮圧し、死傷者が出たのです。これをきっかけに、各地で激しい衝突が始まってしまいます。約7年もの歳月をかけて築き上げてきた和平への希望が、わずか数日で崩れていきました。これを導火線に、暴力の応酬が始まりました。イスラエルの街中では、バスが吹き飛ばされるような爆弾テロが起きるようになりました。これに対してイスラエルは、パレスチナの過激派の拠点を空爆します。

衝突が長期化していく中、イスラエルの世論が右傾化し、選挙であのシャロン氏が首相になります。シャロン氏は、ヨルダン川西岸の境界に食い込むように分離壁をつくりました。テロリストがイスラエル側に入ってこないようにするためのものです。高さは、最も高いところで8メートル、全長は700キロ以上にもなります。

この壁ができて、テロが減ったことをきっかけに、危害がないなら交渉はもういいじゃないか、という考え方がイスラエル側で広がっていきます。持続的な国を作るためには和平しか手段がない、という考え方が次第に失われていったのです。

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004 2023/11/13(月) 13:44:32 ID:u7SKobTgXc
[YouTubeで再生]
こいつがそのシャロン

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005 2023/11/13(月) 17:33:08 ID:f3WfrpiyGw
[YouTubeで再生]
イスラエルでは今回の戦闘前から、ネタニヤフ政権への批判が強まっていたようです。何が起きているのでしょうか。今年1月に司法改革案が公表されて以降、抗議の動きが法曹界から経済界、軍にも広がり、大学や企業、空港などでストライキが起きたり、予備役が任務拒否を表明したりする事態になっていました。

イスラエルの日刊紙マアリブが、「いま総選挙が行われたら国会の120議席の構図はどうなるか」について世論調査を実施し、ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃が起きる直前の10月6日に公表した内容によると、連立与党が55議席(約46%)、野党が65議席(約54%)と、「野党有利」の結果になっていました。

一般的に、戦争のような国家の危機に直面すると、同じ旗の下に一致団結して難局を乗り切ろうという国民の心理的結束から、指導者への支持が高まる「旗下集結」という現象が起こります。2001年の米同時多発テロ後、ブッシュ大統領(当時)の支持率が急上昇したのはその一例です。この世論調査結果を見る限り、旗下集結が起きているとは言えません。少し意外に思いました。支持が落ち込むネタニヤフ氏としては、より強い行動に出て事態を打開しないと失職は免れない。武力衝突の激化は避けられない状況です。
https://www.asahi.com/articles/ASRCB6HKNRBZUHMC003.h...

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