●「双方が戦争犯罪」と国連高官
国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官は、イスラエルとハマス双方が戦争犯罪を犯していると非難した。
ロイター通信によると、トゥルク氏はハマスの襲撃について、「10月7日にパレスチナの武装集団が行った残虐行為は凶悪であり、戦争犯罪だ。人質を取り続けていることも」と述べた。
一方で、「イスラエルによるパレスチナ市民への集団的懲罰も、違法な市民強制避難と共に、戦争犯罪だ」とした。
トゥルク氏は現在、5日間にわたって中東各国を訪問している。8日には、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所をエジプト側から訪れた。
国連のグテーレス事務総長も、ガザ地区の民間人の死者数を見れば、イスラエルの軍事作戦が「明らかに間違っている」ことが分かると発言した。
グテーレス氏はまた、「パレスチナの人々が人道支援を必要としている恐ろしい状況の画像」が毎日出てくることは、「世界の世論との関係において、イスラエルの助けにならない」と述べた。
一方で、ハマスが民間人を人間の盾として使っていると指摘した。
同氏によると、この紛争で国連職員92人が殺されている。
国連はまた、ヨルダン川西岸地区の状況についても懸念を示している。
マーティン・グリフィス事務次長(人道問題担当)によると、10月7日以降、同地区では158人が殺害され、うち45人が子供だった。また、2400人以上が負傷し、1000人超が家を失ったという。
ヨルダン川西岸地区では、入植したイスラエル人によるパレスチナ人への襲撃が増えており、国連によるとこれまでに200件以上が報告されている。
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