「ホーユー」の事業停止問題を同業者はこう分析します。
(同業者)
「たぶん入札系の仕事。学食や自衛隊系の仕事が多かったのだと思う。そうなると大きい規模でしているので止まれないかったのではないか。止まることが出来ない。契約を取り続けなければならない。売り上げをあげていかないといけないという所があったと思う」
<スタジオ>
関係者の証言から、給食事業、特に食堂運営は非常い厳しい現状が以前から続いていた事がわかります。
しかし、今回、取材を進めて行くと少し不可解なことがわかりました。
<VTR>
今年、7月、県は物価高騰に対応した給食事業の補助を事業者に提案していました。
これに対してホーユーの担当者は・・。
(県教育委員会・小野裕之課長)
「ホーユーの担当者から「現在の給食費の単価で工夫しながら食事の提供を継続していくので補助申請は行わない」と回答をいただいている」
この対応について同業者は・・。
(同業者)
「謎ですね。それはちょっとわからない。何故断ったのかというのは普通は受けると思いますよね」
<スタジオ>
県によると補助を受けた業者もあったと言います。
状況が苦しい中、何故、「ホーユー」は県の補助申請を断ったのか?謎が深まります。
さらにTSSの取材で明らかになったのは不自然とも思える入札金額です。
今回、給食が停止している4つの高校、「三次・庄原実業・庄原格致・西城紫水」の4校における令和4年度~令和6年度の3年契約の入札に関してです。
ホーユーも含めて3社が入札に参加したのですが、A社が1億7640万円、B社が5899万円、という金額に対してホーユーは1800万円と他の会社と比べて圧倒的に格安の金額となっていたんです。
県は予定価格を明らかにしていませんが1800万円よりは高く、県の担当者からホーユー側に「本当に大丈夫か?」と確認したものの「大丈夫です」と返答がありホーユーが落札したということなんです。
それではこの金額がどれだけ格安かというと、こちらは4校で3年分の契約となっていますので単純計算で1校当たり月12.5万円、食材費は別ということですが、三次高校では4人のスタッフが3食分を調理していたということですので、この金額では人件費を賄うことも困難に思えます。
なぜここまで格安での入札を行ったのか。さらに補助金を使わなかった理由を会社側に取材しましたが、明確な回答は得られませんでした。
返信する