日本国際貿易促進会(国貿促)の訪中団に参加している玉城デニー沖縄県知事に中国メディアの注目が高まっている。
習近平国家主席が中国と沖縄の関係に言及したことが臆測を呼ぶなか、緊張が増す台湾情勢に懸念を示す玉城氏を取り込み、安全保障や歴史問題で日本政府を揺さぶる思惑が透けて見える。
中国共産党機関紙「人民日報」は6月初旬、「琉球(沖縄)との往来関係は深い」と述べた習氏の発言を紹介。
尖閣諸島が中国領と主張する根拠とした史料の説明を受けた際の発言だったため、沖縄を中国領と主張するための布石ではとの観測が出た。
こうしたなか玉城氏は6日に福建省福州市を訪れ地元幹部と交流する予定。習氏は1990年代に同市のトップだった。
人民日報系の「環球時報」は、3日付で「日米は台湾周辺で平和に向けた努力をすべきだ」との表題で玉城氏の単独インタビューを掲載。
米軍基地が集中することで「沖縄が攻撃目標になりやすくなってはならない」などと述べたと紹介。
5日付では沖縄戦や米軍基地問題に触れつつ「沖縄県民は琉球としての集団特性を捨てることなく、独特の文化が琉球のアイデンティティーを強化した」と分析した専門家の投稿記事も載せるなど、日本政府と沖縄県の溝を強調している。
玉城氏は5日の李強首相との会談では台湾情勢などに直接触れず、沖縄は琉球王国時代から「中国はじめアジア諸国との平和的な交流で繁栄した」と述べるにとどめた。
デニー知事なら発表されていないがオフレコで「海警は尖閣から出て行け!」と言ってくれたはず。
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